済州島のコンビニではあまり見かけなかったが、スーパーマーケットに入るとハングル、英語のほかに日本語での表記が目に付いた。「韓国のり」「ラーメンはこちら」といった言葉が散見され、3,000万ウォン以上を買った場合は免税の対象になる表記など、日本人観光客の多さがうかがえる。レジも多少の日本語が通じ、韓国語ができなくても買物に支障は全くない。これは済州島全体に言えることだが、街中の店舗、小売店、土産物店、飲食店の多くで日本語に溢れている。なかには「マッサーヅ」、「うたりほうだい」といった誤植のあるおかしな日本語もあるが、これは海外の観光地ならではといった所だろうか。とにかく円が使え、言葉の通じないストレスがない観光地である。
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済州島は元々日本人観光客が多いところではあるが、最近では韓流ブームもさることながら、日本でも度々再放送された人気ドラマの「チャングムの誓い」のロケが現地で行なわれたことに因み、旅行代理店が積極的にチャングムロケ地ツアーを組んでいることもあり日本人客が非常に多い。年齢層は中高年といったところだろう。土産物もチャングム海苔が大々的に販売され、主演のイ.ヨンエの写真が掲載されているだけのものが1万5,000ウォン(日本円で約1,200円)とやや高めながらも、購入する観光客が多くみられた。
また、冬のソナタ、少女時代、KARAといった日本でも人気のテレビドラマやアイドルらの土産物で溢れていた。しかし、残念なことにその多くは土産物にも日本語表記がなされてあることだ。いくら何でも土産物にまで日本語表記は必要ないだろう。それだけ日本人が多く、日本人観光客を相手にした商売を行っていることになるが、日本語が溢れかえると、国内旅行のように感じ、海外に行った気がしないという人も多いのではないかとつくづく感じてしまった。
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