済州島で日本語が話せる運転手付きのタクシーをオーダーした我々が、「現地のスーパーも見てみたい」と要望すると、連れて行かれたのが済州市内のロッテマート済州島店だった。すぐ近くにはライバルのイーマートがあり、済州市内は両店で凌ぎを削っているようだ。ロッテマートは1階から6階までのフロアからなり、1階は食品売り場、屋上は駐車場となっている。食品、家電、アパレル、雑貨など生活に必要なものはほとんどそろう同店は、日本的に言えばGMS(総合スーパー)である。
既報の通り、至るところで日本語表記があり、買物にはまったく不自由しない。1階の食品売場は広いという印象で、入口からすぐのところにキムチ売場があり、試食ができる。韓国海苔の売場も充実しており、免税店やお土産店とは比べ物にならない。
「スーパーの韓国海苔はピンキリで安いのは中国産が多い。安いのは安いなりに、高いのは高いなりに理由がある」というアドバイスを事前に受けていたため、品定めをして購入することができた。
コンビニや土産物店と比べて価格は安いが、日本と比べればディスカウントストア並といったところだ。ラーメンは「スタミョン(手打ち麺)」という名の袋入りインスタントラーメンが5個で2,220ウォン(日本円で約173円、1袋あたり34円)と安い。袋ラーメンなのに手打ち麺というのはさておき、ラーメンと韓国のりは日本と比べても破格の安さである。食パンも500g(日本の食パン1斤は約600g)で1,400ウォン(日本円で約109円)と安く、全体的に粉物の製品は日本よりも安いという実感を受けた。韓国の食卓に欠かせないナムルの材料となるモヤシは、375gと日本のほぼ倍の量で1,100ウォン(約85円)と日本とほぼ変わらない。
海外産の牛肉の薄切りパックは588gで8,230ウォン(約641円)と安いものの、韓牛ロースは15%オフとなった状態でも100g4,900ウォン(約382円)、済州島黒豚バラ肉は日本よりも厚めにスライスされ、価格は100g3,500ウォン(約273円)と高い。
「韓国の焼肉は海外産の肉は安いけど、韓牛の肉は日本と同じくらい、高いですよ」とガイドから事前に忠告を受けていたが、価格帯を見て納得であった。
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