福岡市内の飲食店などで毎月1回行なわれている、日本人と中国人の会合。この集まりの名前は「AKS48」。どこかのアイドルグループのようなネーミングだが、これはれっきとしたアジアビジネスをマッチングするための会合なのだ。
「AKS48」のAKSは、Asia Key Stoneの頭文字を取ったもので、アジアビジネスのかなめ石になるという意味が込められている。中国を相手に福岡市内でビジネスを展開する3人が昨年9月に発足させた。ネーミング後、人気アイドルグループを意識して、48人を目標に、facebookなどでメンバー募集をしていたが、10回の会合を経て、メンバーは100人に膨れ上がっている。
メンバーになる資格は特になく、中国人も日本人もいる。中国関連のビジネスをやっている人だけでなく、中国語を勉強中の人や、ただ単に中国が好きな人など、多方面にわたっている。おすすめの中華料理店などで会合を行なっていて、中国ならではの珍しいお酒などがふるまわれることも多い。
発起人のひとりで、福岡市内で貿易会社を経営している小寺雄一さんは、「中国に関心を持っている人を集めることで、何かビジネスマッチングの機会になればと思って始めたが、人材のマッチングや販路開拓など、1年足らずで、少なからずリアルにビジネスでつながり始めたことはうれしい」と話している。
現在は、上海でも「上海AKS」として、不定期に会合が開かれていて、毎回20~30人の福岡県人が参加している。今後は、中国語の勉強会や規模の大きなイベントなどを企画していく予定という。
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