ハルピン市では、今年(2012年)9月から大型犬の飼育を禁止する規定を施行されると、インターネット放送の「ボイスオブチャイナ・世界中国語放送ネット」が報道し、インターネット上で話題を呼んでいる。
報道によると、ハルピン市で新たに制定される規定では、ラブラドールレトリバーやチャウチャウなど、体長70センチ、体高50センチを超える大型犬の飼育を、今年9月から禁止するという。これまで、山東省済南では、犬が人にけがを負わせる事件が相次いでいて、220匹以上の大型犬を集中的に取り締まった。
報道によると、各国の大型犬の飼育事例を掲載。日本では、犬の散歩には必ずリードを付けることや、予防接種を義務付けていることなど、飼い主のモラルについて言及。動物愛護法があり、むしろ犬の方が守られていることなどが紹介されている。同様に、フランスとオーストラリアの事例も紹介されている。
中国では近年、都市部、農村部問わず、犬を飼育する世帯が爆発的に増えており、 予防接種を受けていない犬は中国全土で1億5,000万匹とも言われている。それにともない、狂犬病にかかる犬も増えており、犬に噛まれて死亡する事例も年々増加中で、社会問題化しているという。
今回の報道の締めくくりには、ペットは人類の友達であり、共生していくには、管理監督者である飼い主のモラルにかかっていると報じているが、中国では、まだまだ人々のモラルさえも、法律で縛らなけれなければならないようだ。
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