前回に引き続き、『快適倶楽部リフレ』若松店においてメディカルフィットネスに携わる中野健児医師の体験談(後編)を掲載する。6月に開業した宗像店では、業務拡張に伴い内科系の開業医を募集している。詳細は下記のリンク先を参照されたい。
<重要なのは"健康寿命">
リフレが他のスポーツクラブと違うのは、真の意味でメディカルスポーツセンターであることだと思います。運動中に医療がすぐ受けられるということは、運動中のリスクを最小限にできるということです。とくに高齢者や心疾患、脳血管疾患をはじめ、メタボや生活習慣病などの合併症を持っている患者さんにとって、通常のスポーツジムとは違って、安心して運動ができることになります。
もう1つの違い、それは会員さんの年齢層の広さです。以前、私が通っていたスポーツクラブには若い会員さんが多く、皆さんガンガン運動していましたので、横で運動するには少々気後れしてしまい、最終的には退会してしまいました。その点、リフレには、中高生や20代はもちろん、70代や80代の方も多くいらっしゃいます。エアロビやボクササイズなどのスタジオメニューでは、曲の途中で休憩している方、どう見てもワンテンポ遅れている方などがいますが、そんな方でも本当に楽しそうです。気後れせず、楽しんで運動できること、それは長続きするという意味でも非常に重要です。なかには、運動は週1日だけで、ほかの日はお風呂に入るためだけにリフレに来る方もいらっしゃいますが、それでも良いのです。リフレに来て他人と話す、若い人と交流する、それは認知症の予防という観点からも非常に大切なことだからです。
"医療とスポーツの融合と調和"は、患者さんの健康維持という意味で、まさに理想的なかたちだと思います。高齢者が運動を続けることでいつまでも元気でいること、乱暴な言い方かもしれませんが、「死ぬ直前まで元気で誰の手も借りず生活し、最後はポックリと逝く」、これが理想的な死に方かもしれません。そして、これは「健康寿命」を延ばすことにほかならず、医療費や介護費用の抑制にもつながります。近年、政府は特定検診や特定保健指導を行ない、将来の社会保障費を抑えようとしていますが、いまだに受診率は低く、保健指導に至っては言葉による形式的な説明に終わっているケースがほとんどです。特定検診や特定健康指導をより実践的なかたちで推し進めること、患者さんの健康増進と健康寿命を延ばすこと、これが新庄先生と私の目標とするところなのです。
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