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医療・介護分野におけるフリーユニットバスのエキスパートとして(後)~(株)小笠原
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2012年8月24日 07:00

<自社ブランドの発展と他社との共存共栄>
 同社のフリーユニットバス事業は、医療・介護分野の企業ではなく、東京の電鉄会社の施設へのオーダーメイドがきっかけとなった。
 「簡易宿泊施設と申しましょうか、運転士の皆さんが仮眠や休息をとる施設が沿線各所にあります。それらの施設の風呂場をリニューアルする仕事をいただいたのです。それらの施設はプレハブでした。プレハブの風呂場の改装は、在来湿式工法でしかできなかったのです。それを当社が在来式ではない方法で実施いたしました」(田中専務)

 「このように電鉄会社の施設のニーズも存在するのです。東京・大阪・名古屋を中心として全国に電鉄会社はあります。そのほか、住宅や宿泊施設など様々な用途のフリーユニットバスにも対応できます。ひと言で表すと『何でもできる』ですが、その逆の意味は『何もできない』ということに見られがちです。
 では、我々小笠原のブランドコンセプトは何か――。何度も申しております通り、医療・介護分野のフリーユニットバスが一番であるということを明確に打ち出すことです。ひとつの明確なブランドとして、メーカーとして、強いメッセージを発信することが、この事業をさらに発展させて社会に貢献できると思います」(田中専務)。

0822_ogasawara.jpg 10年をかけて今日に至った同社のフリーユニットバス事業。一切揺るがず、事業を育成してきたことについて、「試行錯誤しながらもあきらめないでやり続ける志で創り上げたことであります。この事業は必ず社会貢献につなげるという不退転の意志です。そして自社ブランドを創るということは、自分たちでリスクを負う覚悟を持つことです」と、重松会長と小笠原社長は口を揃える。

 自社の強みを活かし、市場開拓にチャレンジする同社。その一方で、取引のある大手メーカーとの共存共栄については、「同じフィールドでも、大手ができることは大手に任せて、我々ができることに特化していきます。よって大手側からは、自分たち(大手)ができないことを受注した際、当社を紹介していただいております。その流れを形成することで、競合するのでなく共存共栄が実現できます」(田中専務)という。

 自身の強みを活かす『こだわり』を持つことが、事業を育てるキー・ファクターであることを同社フリーユニットバス事業から学ぶことができる。さらなる同社ブランドの発展が期待される。

(了)
【河原 清明】

≪ (中) | 

<COMPANY INFORMATION>
■(株)小笠原
代 表:重松繁利(代表取締役会長)、小笠原正行(代表取締役社長)
設 立:1981年7月(創業:1946年7月)
所在地:福岡市博多区博多駅南6丁目12番25号
事業内容:ユニットバス・住宅設備機器の開発、販売、施工他
年 商:38億円(2012年4月期)
資本金:2,000万円
URL:http://www.ogasawara-agp.com/


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