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福岡市 セアカゴケグモ注意報(前)~医者も知らなかった対処法
社会
2013年2月 7日 10:40

<鎮痛剤が効かないクモの毒>
 福岡市内で2月6日、博多区の那珂中央公園側溝内で、セアカゴケグモ46匹と卵のう50個が発見・駆除された。今年1月には、中央区の舞鶴公園で、自動販売機からジュースを取ろうとした30代男性がセアカゴケグモらしきものに咬まれる事故が起きている。

 本来は日本に生息していないセアカゴケグモだが、福岡では昨年以来、東区を中心に博多区、早良区、中央区などで存在が確認されている。咬まれれば激痛をともなう毒グモの被害に遭う危険は高まっているのに、どう対処したらいいかわからないという市民は、医療従事者を含め、多い。例えば、セアカゴケグモはオーストラリアからの外来種がゆえに、日本国内で使用が認められている鎮痛剤では対処できない。痛みがひどくなれば、オーストラリア産の抗毒素血清に頼らないと治らない。

<抗毒素血清は、日本国内では手に入らない>
simokawa.jpg 福岡市では、昨年末から市役所庁内に対策本部を置き、セアカゴケグモの撲滅に努めている。市は、セアカゴケグモ被害拡大の可能性を危惧し、2月1日、福岡市医師会との共催で、医療関係者を対象とした講習会を開催した。参加したのは、福岡市内の医療関係者および市役所職員、約200名。

 福岡市保健福祉局保健医療部長の下川祥二氏が主催者挨拶で、「セアカゴケグモの抗毒素血清は、日本国内では未承認の医薬品。手に入れるには、医師がオーストラリアから直接個人輸入する以外、方法がない。そこで、福岡市では、福岡市立こども病院・感染症センターと福岡市民病院に抗毒素血清を配備し、緊急事態に備えている。そのことも含め、医療関係者にセアカゴケグモの対処法の認知が行き渡っていないと思われる」と、語った。

<市民の生命、身体および財産を守る>
 福岡市では、昨年11月より、「セアカゴケグモ対策推進会議」を設置。「セアカゴケグモから市民の生命、身体および財産を守る」ことを目標として「セアカゴケグモ対策基本方針」を定め、行動計画を作成した。この計画に基づき、全局、区室が連携して、「啓発広報の推進」「生息抑制・生息域の拡大防止」「発見時の迅速な対応」を実施している。
これらの活動を通じ、得た情報は、市のホームページで公表されている。セアカゴケグモについて、日頃から市民に知っていて欲しいこと、咬まれた時に備えて、市民に知っていて欲しいことなどを、逐次伝えて、自己防衛や地域での対策取り組みへの支援を行なっている。

※セアカゴケグモの生態・駆除等についてのご相談はもよりの区役所生活環境課まで

東区生活環境課           092-645-1061
博多区自転車対策・生活環境課 092-419-1068
中央区生活環境課          092-718-1090
南区生活環境課            092-559-5101
城南区生活環境課          092-833-4086
早良区生活環境課          092-833-4343
西区生活環境課            092-895-7050

| (中) ≫

▼関連リンク
・福岡市 セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモにご注意ください
・博多区でセアカゴケグモ 公園側溝に46匹


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