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アメリカ発最先端技術(2)~人体冷凍保存サービス
未来トレンド分析シリーズ
2013年2月14日 07:00

book_1.jpg 「人体冷凍」に先鞭をつけたのは、アメリカで『不老不死の可能性』を著したエッチンガー博士が提唱した「遺体の冷凍保存運動」である。具体的な方法は、冷凍保存を希望する人の死亡が確認された直後に、その遺体を氷詰めにする。そして、早急に体液をグリセリンがベースになった溶液に入れ替える。これは一種の不凍剤の役割である。遺体はマイナス200度程度の液体窒素で冷却され、大型のステンレス製低温維持装置に入れられ、保管される。後は、医学の将来の進歩を待ち、冷凍保存された肉体が蘇生される技術が確立するまで待つことになる。

 現時点で多くの顧客を抱えている人体冷凍保存サービス会社としては、アメリカ・アリゾナ州に本拠を構えるアルコー財団が有名である。ここでは死亡時の年齢が21歳から101歳までの契約者の遺体を100体以上、冷凍保存。この財団の特徴は既存の方法に加え、新たな人体冷凍技術の開発にも積極的に取り組んでいる点である。

 具体的には、液体窒素を使わずに人体をガラス化することで、未来へ送り届ける保存技術を開発したという。水は凍らせると氷の結晶体となる。ガラス化は水を低温にするが、凍らせずに水の分子を未結晶状態で保とうとする技術である。すでに2001年にはこの技術を完成させており、この技術を応用することで凍結によって発生しうる人体へのダメージを可能な限り回避しようというものである。

 アルコー財団の理事長マックス・モアー氏によれば、このような保存方法で「人間の記憶や人格を形成している脳の構造を保存再生できる」と確信しているとのこと。なぜなら、脳内のシナプスもニューロンも樹状突起もすべてそのまま保存されるからである。実際のところ、もし人体を解凍した際に、それまでの記憶や意識といったものが同時に蘇生した肉体に合体されなければ、再生される意味がどれだけあるのかは疑問であろう。

 我々が本当に求めているのは、心や記憶といった目に見えない、触ることのできないものの保存や再生のはずであるからだ。それゆえに、将来的には必ず記憶や人格を傷つけることなく、脳細胞の機能を回復できる医療に希望がつながっていくことが望まれる。

(つづく)
【浜田 和幸】

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<プロフィール>
浜田和幸氏浜田 和幸(はまだ かずゆき)
参議院議員。国際未来科学研究所主宰。国際政治経済学者。東京外国語大学中国科卒。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。新日本製鉄、米戦略国際問題研究所、米議会調査局等を経て、現職。2010年7月、参議院議員選挙・鳥取選挙区で初当選を果たした。11年6月、自民党を離党し無所属で総務大臣政務官に就任し、震災復興に尽力。現在、外務大臣政務官と東日本大震災復興対策本部員を兼任する。


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