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「韓国」をより知るためにぜひ見ておきたい映画(4)~「おばあちゃんの家」
文化・スポーツ
2013年8月27日 14:47

 異国文化や情勢を知るための有効な手段として「映画を見る」という方法が挙げられる。日本では「韓流ドラマ」も多く放送されているが、映画には歴史的背景や伝統的な文化、風俗が色濃く反映されていることが多い。
 「韓国を知る」ためにどのような映画を見れば良いのだろうか・・・。韓国でヒットした作品、あるいは、韓国人有識者が推薦する名作映画をご紹介する。ピックアップする作品は日本の大手レンタルDVDストアでも入手可能だ。

 この映画を見れば「韓国にはなんとシンプルで深いヒューマンドラマがあるのだろう!」と思うかもしれない。フィクションにも関わらず、多くの人の心を打ち、「共感」を呼んだ物語だ。

 設定も背景も、極めてシンプル。母親と2人でソウルに住む7歳の少年サンウ。
 サンウは失業中の母親が新しい仕事を見つけるまでの間、田舎(山中の村)のおばあちゃんの家で過ごすことに......。慣れない村の生活でストレスをためたサンウは、腰が曲がり、口がきけない77歳のおばあちゃんに八つ当たりする。

 親への反抗期は、誰もが子供時代に通っていくものだ。しかし、時として、反抗のターゲットが「祖父母」になることもある。親に反抗するのは、「怒られたり」「叱られたり」ということへ対しての「反発」だが、優しい祖父母に八つ当たりしてしまうことは説明がつかないくらいに「虚しい」。本作「おばあちゃんの家」では、少年の心に生まれる「虚しさ」も表現されている。おばあちゃんに無理難題を吹っかけたり、用意してくれた食べ物をひっくり返したり...、それでもおばあちゃんは孫のために尽くす。そして、時とともにサンウも、おばあちゃんや村の生活に打ち解けていく。

 2カ月が過ぎ、サンウがソウルに戻る「別れ」の日。そこにも、感情を素直に表現できない少年の姿がある。

 「韓国映画」だが、国籍問わず全世界の人が共感できる内容だ。スターが出演しておらず、地味で、ミニシネマ系のテイストにも関わらず、韓国では異例の大ヒットを記録した。

『おばあちゃんの家』

制作年/2002年

■主な登場人物
キム・ウルブン(おばあちゃん役/役者経験のない一般民間人の老いた女性を抜擢)
ユ・スンホ(少年サンウ役/この作品で子役として脚光を浴び、のち出演作品数を重ね、韓国での「イケメン俳優」としての地位を築きつつある)

(つづく)
【杉本 尚丈】

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