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6つの国を渡り歩いた福岡出身のプロ野球選手・小林亮寛投手が「アジアの野球」を語る(2)
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2013年9月 4日 13:30

 小林投手は、1998年、野球の名門・PL学園からドラフト6位でロッテに入団。ロッテ在籍時の5年間で1軍登板はなく、退団。2003年から3年間、中日でバッティングピッチャーを務めた。その後、現役復帰を決断し、06年にアメリカの独立リーグ・カルガリーヴァイパーズ(カナダ)と契約。中継ぎとして40試合に登板する。07年には日本に帰国し、四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズに入団するも、1勝2敗1Sでシーズンを終える。08年からは、台湾・兄弟エレファンツでプレーし、10勝6敗、防御率2.66の好成績で【金手套】を獲得した。09年には9勝したが、この年を最後にエレファンツを退団した。

 「僕はこれまで日本の野球で育ち、カナダ、アメリカ、台湾、メキシコ、韓国と6カ国、7つのリーグでプレーして来ましたが、それぞれ違う野球の魅力を持っています。それは気候環境、経済状況、歴史背景など野球が育って来た環境の違いに起因するものだと感じています」。小林投手は野球観の違いをそう分析する。

 小林投手の野球の旅はさらに続き、10年8月からメキシコのウインターボールに参加、11年2月にはメキシカンリーグのスプリングトレーニングに加わった。昨年、韓国に誕生した独立球団・高陽ワンダーズへ入団。28試合に登板し、4勝1敗7S、防御率3.67の成績を収め、今年もワンダーズでプレーしている。

小林亮寛 「韓国野球の質の違いは大きく、捕手の能力や守備力は低いです。これはバッテリー(捕手と投手)としての重要性や防御面(9人で失点をいかに防ぐか)があまり理解されていないからと感じています。1軍のチームのなかにはもちろん理解しているチームもあります。そのため、チームの勝敗に大きな差が生まれてしまっています。2軍でもそれは感じます。ワンダーズの選手たちも同様にそういう教育を受けて来ていないので苦労する部分はありましたが、元日本ハムファイターズの沖泰司バッテリーコーチの尽力で、守備力は2軍リーグでもトップになってきたと思います」

 「僕のストレートは142~145キロくらいで、海外ではそれほど目立って速い方ではありません。韓国に来る外国人投手は150キロ以上のボールを投げるけど、コントロールも悪く被安打や四球も多い上にフィールディングに難のある選手なんかがいて、目の前でバカバカ打たれているのをみると、自分ならこうやって打ち取れるのに・・・と見ていてもどかしくなります。しかし、見ている人は見ているはずで、現に韓国で野球の神様と呼ばれるキムソングン監督に評価してもらっているわけですから、自分のできる仕事を追求していくしかないですね」

 まもなく韓国野球界はオフシーズン。取材では、小林投手が持つ「野球への情熱」が溢れんばかりに伝わってきた・・・。世界を渡り歩き「現役」を貫く小林投手が直面し会得してきた「野球」の世界について、さらにご紹介したい。

(つづく)
【杉本 尚丈】

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