ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

コダマの核心

企業・人、再生シリーズ(5)リーマン・ショックの最大の痛手~(株)ユニカ(前)
コダマの核心
2013年9月26日 15:28

<ユニカ倒産の激震>
 関係者は(株)ユニカの緒方社長の近況を知りたがっているだろう!!最近、本人に会った。近況をお知らせしよう。

 2008年秋のリーマン・ショックによって倒産したデベロッパーは数多くあった。詐欺まがいの経済犯罪に手を染めた丸美(福岡市中央区)も含めたくさんあった。だがしかし、業界に最大の影響を与えたのは(株)ユニカ(福岡市中央区大名)の倒産であろう。同社の代表・緒方寶作氏は九州住宅建設産業協会の会長としてリーダーシップを発揮していた。業績面でも一時は年商200億円を超えて業界トップに君臨していた。

ogata.jpg 緒方氏は面倒見の良い親分肌で若手の経営者からも慕われていた。「どうしてもユニカみたいな会社を経営してみたい」という憧れの存在であった。
 マンション会社に勤務していた緒方氏は1987年12月に会社を興した。タイミング良く平成初頭のバブルに乗って業績を急伸させた。国体道路に面した大名の一等地に社屋を建てた。しかしバブルが弾けた際の後遺症として、博多区住吉に購入した土地という莫大な含み損を抱えた。その土地の件は子会社・コアに移して、背負った含み損を毎期、確実に償却を図っていった。
ユニカのブランドイメージを変えたのが護国神社前のマンションの売り出しであった。都心部での高級ブランドを確立させたのである。平成初期のバブルの痛手を教訓しながらも現実には業容の拡大を図っていった。命取りになったのは東区香椎浜の大型マンション開発であった。名門・高松組が連鎖倒産したことは記憶に新しい。現在、緒方寶作氏は終戦処理に奔走しているである。

<逃げ隠れしない信念を貫く>
 今回、取材してみたが、相変わらず精力的である。第一印象はまったくへこたれた様子もない。緒方社長は後悔する。「あの名門・高松組さんを巻き添えにしたのは誠に申し訳ないと反省している。だからこそ必死で九州建設さんには迷惑をかけないように策を講じてきた」と。「どうであれ逃げ隠れをせずに対処してきた。取引業者ばかりでなく金融機関さんにも善後策を協議して解決策を打ってきた。業界の仲間では計画倒産を行なってひんしゅくを買う輩も横行している。自己破産をだして自分はヌクヌクと贅沢している奴もいることは許されない」と語る。

 本人としては社員の働き口の確保に神経を使った。(1)せっかくユニカに集まった人材をバラバラにしては損失になる。(2)転職しても同じことだ。同じ会社でチームワークを持って活躍できる場を創出してやろう。(3)そうであれば子会社に全員を転出させて仕事をして貰おう。(4)自力で稼ぎきれるまではいろいろなサポートをする必要があろう!!

 結果、元社員たちの会社は自立できるまでになったようだ。たしかにマンション会社が潰れると人材が同業他社を徘徊するが、ユニカの旧社員たちが点々とする動きは目立たない。緒方社長の『社員の働き口は責任を持つ』という信念を逃げ隠れせずに貫いた証明である

(つづく)

≪ (4) | (中) ≫

<(株)ユニカについて>
 (株)ユニカは、設立当初はマンションの販売代理を主体としていたが、1985年頃から分譲マンション「コア」シリーズの販売を開始。バブルの影響もあって業績は急伸し、福岡だけでなく熊本、長崎でも拠点を設けるなど、福岡トップクラスのマンションデベロッパーへと成長した。

 バブル崩壊時には、同社も大きな打撃を受けた。しかし、緒方代表がまだ40代と若かったこともあり、業績はV字回復を見せ、2004年12月期にはバブル崩壊のツケを処理するに至った。このようなことが評価され、緒方代表は(社)九州住宅産業協会(以下、九住協)の理事長にも選任。地場不動産業界をリードする企業として名を馳せた。

 同社は福岡市東区香椎浜で、大型プロジェクト「コアマンション香椎浜プロジェクト」を計画。11年3月の完成を予定した総面積5万8,325m2の広大な敷地を使った分譲マンション(491戸)と、賃貸マンション4棟(1,630戸)が建設される巨大プロジェクトだった。しかし、賃貸棟の売却先だった(株)リプラス(東京都港区)が08年9月に自己破産。これにより、計画が白紙となったが、09年4月にはアクアヴィラ香椎浜壱番館(A棟)が完成。同年12月竣工予定だったB棟は当時建設途中で、リプラスの破綻により売却先が決まらず建設が中断された。

 その後、4年以上が経過した現在も、工事は中断されたままの状態が続いている。地場のマンションデベロッパーをはじめ、複数の売却候補先が挙がったが、具体的な契約には至っていない。リーマン・ショック以降、ユニカの財務状況は低迷。新規プロジェクトの計画が難しいなか、マンション管理部内などの事業譲渡や、従業員を独立させるなど雇用の確保や、独立支援を欠かさない。「後進のためにも、途中で投げ出すことは絶対にしない」―香椎浜プロジェクトの行く末は緒方代表の双肩にかかっている。

<COMPANY INFORMATION>
(株)ユニカ
代 表:緒方 寶作
所在地:福岡市中央区大名1-2-23
設 立:2003年2月
資本金:8,000万円


※記事へのご意見はこちら

コダマの核心一覧
コダマの核心
2013年9月 9日 11:13
コダマの核心
2013年9月 6日 10:46
コダマの核心
2013年9月 5日 10:12
コダマの核心
2013年9月 4日 07:00
コダマの核心
2013年8月12日 16:11
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
流通メルマガ
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル