＜住宅の"カルテ"を無償で提供＞
　――付加価値について、何か新しいプランをお持ちですか。

　笠 俊治（以下、笠）　顧客の住宅情報を管理するためのシステムを構築することから始めようと思っています。具体的には、病院のカルテのように、お客さまの大切な不動産についての履歴、いつどこの業者によって施工されたのか、どのような商材をどこで購入し使用したかまでもがわかるようなデータベースをつくります。これを無償で開示し、住宅の現状を知っていただいて、これから予測されるメンテナンスの必要性などがわかるようにし、対処のための工事とその費用を目安として知っていただけるようにするつもりです。
　IDパスワードを発行して、ウェブ上で見てもらえるようにします。このようにしておけば、お客さまも、一度購入した住宅の情報をいつでもどこでも確認でき、良い状態で管理することができます。リフォームなどを活用しながら丁寧に住むことを心がけていれば、一生の財産として持つことができます。

　――無計画に増築し、いざ売却というとこになって、使い物にならない物件になっていた、という話もよく聴きますね。

　笠　ええ、一生で一番高い買い物をされたのですから、資産価値を守り、長く使えるよう大切にしていただくために使っていただきたいです。

　――ところでカルテを無償で提供するというのは、どういうことでしょうか。

　笠　施工業者は弊社に限らず、お客さまが望むところを選んでいただいて構わないということです。

　――つまり販売促進というより、本当にお客さまのことを考えて提供されるものなのですね。

　笠　そうです。今はもう、会社の利益だけを考えて経営を行なう時代でもありません。本当にお客さまのためになることを追求することが、普遍のサービスだとも思います。お客さまがご自身で選択されることを大事にしたい。だから、「業者はどこを選ばれても構わないけれど、カルテは大切にしてください」と伝えたいです。
　住宅の評価を決めるための基準は曖昧なのが現状です。ですから、まずはお客さま自身にご自分の状況を知っていただきたいのです。それが住宅の評価や資産価値の向上につながりますから。どこが一番安心できる企業か、という情報も、ウェブから情報を得られやすいように、お客さまのご了解のもと、施工実績を見ることができるようにしていきます。こちらは一般の方も閲覧可能です。

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＜COMPANY INFORMATION＞
所在地：福岡県糸島市前原東1-6-3
資本金：1,000万円
ＴＥＬ：092-332-1231
ＵＲＬ：http://www.q-j-k.co.jp/

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