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企業生命は人の営為で決する 再生への意志が早期再建を導く(3) 城山観光(株) | 企業再生シリーズ
特別取材
2008年4月 8日 13:05

企業生命は人が左右する

 企業経営にあたって「企業は人なり」という言葉をよく耳にする。これは究極的には、企業を維持するのも潰すのも、そして再生させるのもすべて人の営為次第ということである。

 もちろん、景気の不況や外部からの不可抗力的な圧力などを言い訳にすることもできる。しかし、企業が死に体となる大半の事例は、どのような言い訳をしようとも、やはり社内組織の腐敗と経営陣の見通しの甘さが主要因であると考えられる。そしてその多くは、没落をもたらした経営陣にこそ責任が問われなければならない。

 かく言う城山観光(株)も、その事例に当てはまる要素があったようだ。風評も混じっているため敢えて断言はしないが、地元では、やはり放漫経営によって私的整理に至ったと見る向きがある。

 同社が私的整理という事態になったとき、おおかたが、バブル期における業容拡大とそれに伴う多額の有利子負債が収益を圧迫したのが、最大要因という論調であった。無論、一面それは正しいが、人間関係の面でも根深い問題があったようだ。

 実は保太生社長がリストラを進めていた段階で、当時売上の約9割を占めていたと言われるパチンコ事業の総責任者をはじめ、役員の何人かが突然解雇を言い渡されたのである。

 この間の経緯は詳らかではないが、「あの人事には本当に驚いた。もっと驚いたのが、その総責任者だった人物がライバルの市丸グループのパチンコ事業に携わったこと」(地元関係者)だったそうだ。

 なぜそんな人事に踏み切ったのかを聞いたところ、「おそらく自分の言うことを聞く人を残したかったのだろう」とその人は推測する。また、ある地場ホテルの同業者は、「当時、その人は恨み骨髄で森永を潰そうと、森永が出店するような場所にパチンコ店を出店していった」という話もあったようだ。

 一族経営の老舗企業によくありがちな話ではあるが、いずれにしろ、この時期に組織の不協和音で多くの人材流出があり、有力な人物がライバル社に引き抜かれたという経緯があったらしい。


つづく


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