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特別取材

No.024┃野方菱光(株) 代表取締役社長 林 宗一 氏 | 福岡への提言200人
特別取材
2008年4月11日 09:38

福岡に機能美を備えた建築物を

集中配送で業界改革をリードする


 野方菱光(株)代表取締役の林宗一氏が現在取り組んでいるのが生コンクリートの集中配送。本来、こうした集中配送はそれぞれの地区の生コンクリート協同組合が率先して実施しなければならない事業なのだが、時期尚早を理由になかなか具体化されなかった。そのため自らが賛同者を集めて、まず行動に移すことにした。
 「通常生コンの輸送は、各工場がミキサー車とドライバーを独自で抱えて配送に対応しなくてはなりません。どの建設現場でも工程に余裕を持たせようと、午前中の配送を要求するケースが多く、生コンを打設する時間帯が集中してしまいます。そうなると、午前中と午後とで需要のバランスが非常に悪くなってしまいますから、こうしたロスをなくすために集中配送事業を推進しているのです」と林代表。
 まず、それぞれの生コンプラントが持っている車両を集中配送会社が一括して管理する。そして、生コン需要が増加しているプラントに車両を集中して送り込むのである。配送会社はプラントから1日いくらの定額料金ではなく、配送した量に応じた代金を請求することになる。これによって、輸送コストは固定費ではなく、練った生コンの量に応じた変動費に換わる。一方、集中配送会社にとっても効率化が進んだ。車両にGPS対応の携帯電話を搭載することで配車が一元化できるうえ、インターネット上で出荷情報が一括管理できるからだ。

安心・安全な街づくりのために

 生コンクリートは都市計画やインフラ整備に必要欠くべからざる建材。耐震偽装問題によって、建築物に対する安心・安全のニーズは一段と高まった。「きちんとした素材で機能美を備えた建築物を造っていくことが、長い将来にわたって、福岡に美しい街並みを作り上げていく基盤になるのではないでしょうか」と語るように、品質へのこだわりは強い。野方菱光は平成13年1月国際品質保証規格ISO9001の認証取得に続いて、16年8月にはISO14001も取得した。またその前の年、15年6月には生コン工場単独としては初めて「高強度コンクリート国土交通大臣認定」も取得している。さらには、クラックを抑制する方法を大分大学の佐藤教授の研究班との間で共同開発中だ。これらの認定取得と開発はすべて技術力を高め、そしてアピールするために推進されている。
 建設現場によっては必要以上に質の高い生コンが利用されているケースが多々あるという。確かに、高強度の生コンの使用は初期投資を増加させるかもしれない。だが、耐用年数が延びる半面、維持補修の手間が少ないということを考えればランニングコストは減少する。そして何より、質の高い建築物が造られるのだ。時に応じて、現場に応じて適切な品質の生コンを提供して、顧客の利益になるようにアドバイスすることも供給者として重要な仕事だと考える林代表だ。

 
[プロフィール]
林 宗一 (はやし むねかず)
昭和33年5月、福岡市生まれ。福岡大学卒、野方菱光入社。昭和57年12月、代表取締役社長就任。

会社住所:福岡市西区飯盛411-1
TEL:092―812-0988
URL:http://www.e-nokata.com/


 
 
 
 
 

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