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特別取材

物件へのこだわりで生き残り図る 西武ハウス(株) (下)
特別取材
2008年8月25日 08:20

囁かれる合併の噂

 最近になり、西武ハウスは他社と合併するのではないか、との噂が噴出した。この風評は、同社が今年6月23日に本社を移転したことがきっかけとなっている。
 同社は中央区舞鶴の本社を、中央区薬院に移転したのだが、移転場所は同じマンションデベロッパーである(株)ソロンコーポレーションが入居するビル。西武ハウスは07年10月、関係会社でマンション管理を手掛けていたホワイトアメニティ(株)を長崎の(株)ビジネス・ワンに売却したが、ビジネス・ワンは管理本部を同ビルに置いている。さらにビジネス・ワンは今年1月、以前破綻したマンションデベロッパー(株)じゅうのマンション管理を手掛けていたネットワークサポート(株)も買収しており、同所においてホワイトアメニティとネットワークサポートの合併作業を進めている。さらに4月には西武ハウス社長の豊福氏がビジネス・ワンの社外取締役に就任している。
 こうした一連の動きから、ビジネス・ワンの親会社である(株)コマーシャルアールイーを頭にして、ソロンコーポレーションと西武ハウスの営業部隊が合流し、銀行・金融対策をビジネス・ワンが引き受けるというかたちに収斂されるのではないか、といった憶測が流れ始めたのである。当然、ネットワークサポートとホワイトアメニティの合併は、その合流のための布石という見方である。
 この件に関して西武ハウスの関係者は、「将来のことは分からない」と前置きしたうえで、「現時点でそうした合併はあり得ない。さまざまな憶測が流れているようだが、正直、困惑している。もともと旧本社は契約を更新しないことが決まっており、新しい事務所を探していたところ、たまたま条件が良かったのが現在のビルだった」とコメントした。

したたかに生き残る

 西武ハウスは、大型物件である「モントーレブルー・ラ・メールfukuoka」を順調に売り切った。この物件に関しては、同業者を中心に「かなり苦戦しているのでは」といった見方をされていたが、実際にはほぼ予定通りの完売である。また、「モントーレ春日アヴァンティ」も、新しい営業手法を試みるなど、実験的な手法も行なったうえで完売する余裕を見せた。そして唯一の完成在庫となっている「モントーレ野芥」もほぼ完売の状況である。完成在庫を抱え込むデベロッパーが増加していくなかで、順調に売り切っている秘訣はどこにあるのだろうか。
 この質問を同社関係者にぶつけると、「それは代表のマンションに対するこだわりではないか」との答えが返ってきた。一般的な答えにも思えるが、デザインなどを含めたマンションへのこだわりが、順調な販売に繋がっているのが実際のところだと言う。ブランド名の「モントーレ」は壁時計、置時計の意味で、「時代(とき)を越えて残るもの」を表している。市況は厳しさを増しているが、同社はバブル期を切り抜けてきた数少ない地場マンションデベロッパーである。今後、「モントーレ福岡空港駅(仮)」が主要なプロジェクトとなり、「ブルー・ラ・メール」に続く大型物件となるが、理念に基づくこだわりを持って順調な販売がなされることを期待したい。

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2011年6月24日 07:00
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