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特別取材

物件へのこだわりで生き残り図る 西武ハウス(株) (上)
特別取材
2008年8月23日 11:45

 「モントーレ」シリーズを展開する西武ハウス(株)は、西戸崎で開発した大型物件「モントーレブルー・ラ・メールfukuoka」を完売し、現在、新たな大型プロジェクトである「モントーレ福岡空港駅(仮)」に取り組んでいる。未曾有の不動産不況を迎えようとしている今、同社はどのようにして生き残りを図っていくのだろうか。

COMPANY INFORMATION
代 表:豊福 清
所在地:福岡市中央区薬院3-16-27
設 立:1985年7月
資本金:5,500万円
年 商:(08/3)80億2,231万円

モントーレ福岡空港駅(仮)プロジェクト

 西武ハウス(株)の完成在庫は2008年7月末段階で、「モントーレガーデンヒルズ野芥」の5戸のみ。総戸数315戸のリゾート型大型マンション「モントーレブルー・ラ・メールfukuoka」を完売し、総戸数48戸の「モントーレ春日アヴァンティ」も完売したためだ。8月から、総戸数55戸の「モントーレ荒江」の販売に着手しており、今後はこの「モントーレ荒江」の販売を進めながら、総戸数259戸の「モントーレ福岡空港駅(仮)」のプロジェクトを進めていくことになる。

 08年3月期決算では、「野芥」「ブルー・ラ・メール」に加えて、博多区比恵で115戸の賃貸マンションを一棟売りした分が計上されたため、例年の約2倍となる80億円の売上高を計上した。経常利益は1億8,080万円、当期利益は2,696万円である。09年3月期は例年と同程度の売上高40億円、経常利益1億円が予想されている。

 8月5日に起工式を迎えた「モントーレ福岡空港駅(仮)」だが、当初、このプロジェクトは賃貸マンション、商業施設、分譲マンションの3つを開発する計画だった。6,700坪の敷地を3つに分けて開発した後、賃貸マンション、商業施設部分はファンドに売却する予定だった。だが、サブプライムローン問題に端を発する不動産市況の落ち込みもあり、ファンドへの売却が白紙に。このため賃貸マンション部分に関しては地元企業へ土地を売却、分譲マンション部分は計画通り着工し、商業施設部分はテナントの誘致を含めて現在検討中という状況である。

 当初のプロジェクトでは、7行のシンジゲートローンにより約50億円の融資が実行される予定だったが、プロジェクトそのものが変更となったことで、プロジェクトに対する融資も変更されている。分譲マンション部分に関しては、7行の協調融資で約24億円が実行される予定。この分譲マンションは09年から販売開始、10年2月に竣工予定となっている。

 現在の市況を考えれば、賃貸マンションとして予定されていた用地を、早期に売却できたことは良かったのではないだろうか。購入した企業は、その土地に社宅を建築すると言われていることから、商業施設のプロジェクトは従来通り進めることができると見られている。 つづく

つづく

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