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特別取材

北九州の文化教育を問う (株)アイム・ヒアー 大内義昭代表取締役
特別取材
2008年11月 2日 08:00

音楽も「地産地消」がいいと思います。

[大内義昭代表のプロフィール]
1960年3月八幡西区黒崎生まれ
1980年に福岡でライブ活動を始め、84年プロデビュー、86年からは作家としても活動、87年に小比類巻かほるに提供した「HOLD ON ME」が大ヒット、中森明菜、光ゲンジ、TAEKO他多数のアーティストやTV-CM、ゲーム、アニメ音楽、映画音楽、ドラマ主題歌をプロデュース
94年には藤谷美和子との『愛が生れた日』でミリオンセールス
同年には、北九州市政35周年記念のイメージソングを作詞作曲
99年に北九州発の音楽制作会社(株)アイム・ヒアーを設立、九州アーティスト学院の学院長も務め、北九州で若手アーティストの育成に力を入れている

Q:拠点を移されもうすぐ10年ですが、北九州での音楽制作活動はいかがでしょうか。
大内:東京や福岡と比べて音楽制作の基盤がありませんでしたので、スタジオの準備からスタッフを揃えるまで全てを自分たちで用意しなければならなかったので大変でした。
 今もメディアの発信地が東京に集中していて、音楽業界も一極集中状態なので北九州で活動することにハンデはあります。
 しかし携帯電話やネット社会になって、日本の音楽産業自体も大きく変わってきていますので、逆にチャンスも生れてきています。
 韓国などは、ネットでダウンロードすることが当たり前になり、CDショップがなくなってきています。本当にびっくりしますが、韓国で残っているのは中高年向きのCDの店だけです。
 また日本の音楽作りは「加工の世界」で、パソコンで打ち込んで音を作り、へたな歌手でも、どんどん加工して、うまく聞こえるようにCDでは仕上がるようになっているのです。
 本当にいい音を、いい技術で録るエンジニアがいなくなってきているという問題も起きています。
 そんな業界の中で、私たちの会社は、素材自体がいいミュージシャンを発掘して、国内のみならず海外にも曲を送り出しています。
 数年前に韓国でも日本の音楽が解禁され、私の会社も韓国の大手「ドレミ音楽出版」から声がかかり「Jポップサイト」にうちのアーティストの曲を送りました。
 まだ日本の音楽を詳しく知らない韓国のファンが多いせいかもしれませんが、そのJポップサイトでうちの「Be in Voices」というアカペラのグループがベストテンの中で4曲も占め、1位にまでなったのです。

 X JAPANや宇多田ヒカルよりも上位になったというのは、Be in Voicesの音楽性が、純粋に評価された結果だと思います。
 その時は、北九州をベースに韓国で音楽をヒットさせたということが話題になり、NHKの取材まで入りました。

Q:九州アーティスト学院での育成はいかがですか。
大内:音楽を志す人たちは、最初から東京や福岡を目指す人が多いのですが、北九州でも元気に学んでいる若者が多くいます。
しかしプロになるのは大変なことです。
 私は必ず学生に「デビューできるはずがない」と最初にはっきり言ってます。
 もちろん頑張ってプロになった人もいます。
 私の方針としては、どんなことを学ぶにしてもまず社会性を持たせることが基本であり、音楽の素晴らしさを知ってもらうことが大切だと思っています。
 その過程の中で「金のタマゴ」を見つけ、育てていければいいと考えているのです。
 最近では、今年北九州市立大を出たばかりですが「引田香織」がアニメタイアップの曲を次々とヒットさせています。

 東京や福岡の場合は作られた人が多いのですが、北九州の若者はシンプルな、いい素材の子が多いと思います。
 いい素材でもそれを磨き、全国に営業して広げていかなければ、なかなかメジャーになれないのですが、かなり道は開けてきていると思います。
 最近では地方をベースとしたミュージシャンも、独自のジャンルを持つ沖縄や仙台の「モンキーマジック」のように、いろいろ個性のあるアーティストがでてきています。

Q:しかし北九州で音楽をビジネスとして広げていくことはやはり大変でしょうね。
大内:東京や福岡と比べて若い世代が少ないということもありますが、北九州は都市として、「音楽ビジネスに対するノリがよくない」感じはありますね。
 ただ、市内には本当に音楽が好きな人も多く、例えば「若松の若大将!」と言われるような人もいますし、オヤジバンドなどで活躍している方々も結構いるので、プロとアマ、ロック、ポップス、クラシックなどジャンルを問わずに音楽好きな人達がもっと有機的につながれば面白くなると思います。
 東京などでは、カラオケよりも、昔の「歌声喫茶」風に生演奏の店に様々な年代が集まり、いっしょに「吉田拓郎」を歌ったりする店が流行ってきています。
北九州でも、「生」演奏が楽しめる場がもっと増えれば、音楽ビジネスも自然に元気になるような気がしています。

Q:これからの日本の音楽、北九州の音楽はどのようになっていくとお考えですか。
大内:最初にお話ししたかもしれませんが、加工を重ねた人工的なこれまでの曲よりも、韓国でうちのBe in Voicesのアカペラの曲がヒットしたように本来の楽曲の良さで、人の心に響かせる方向に向かっていると思います。
 また「生演奏・実演化の時代」になってきていると思います。
1回のコンサートに何千万もかける大規模なものから、規模は小さくても生で見て、聴いて楽しめる音楽の場が増えてくると思います。
 それも中央のアーティストを連れてくるだけでなく、地域のアーティストがその地域で活躍するケースが間違いなくもっと多くなるでしょう。
 音楽も「地産地消」がいいと思います。
 ただ北九州で音楽を発展させていくのは、1人でできることではありません。
 是非この読者の皆さんにも、北九州・福岡の音楽シーンが盛り上がるように応援していただければ幸いです。

取材 松尾潤二

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