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安易な民事再生法申請に疑問符 大長商事(株)(1) | 倒産を追う
特別取材
2009年2月 2日 10:37

 「FESTA」「ふぇすたらんど」「ザ・サードプラネット」などのアミューズメント施設運営を手掛ける大長商事(株)が、1月19日に民事再生法の適用を申請、事実上倒産した。負債総額は約55億円。取引先も金融機関も「寝耳に水」の倒産劇だった。1月26日に開催された債権者集会では、取引銀行の不満が爆発。再生計画の認可が受けられるかどうかは不透明な状況だ。

大長商事(株)代 表:長友 一郎 ほか1名
所在地:福岡市東区松島3-30-23
設 立:1968年6月
資本金:3,940万円
業 種:アミューズメント施設運営ほか
年 商:(08/1)約72億8,200万円

アミューズメント施設運営で成長するも

 大長商事は1958年4月、前代表である長友隆典(現会長)氏が自動販売機のオペレーターとして個人創業したのが始まりである。68年6月には資本金2,000万円で大長商事(株)として法人化された。自販機オペレーターとして岡山、広島などに営業所を設置する一方で、75年9月には現在の主力事業であるアミューズメント施設事業に進出した。80年9月にはカプセル玩具(バンダイ)自販機部門に進出、翌81年9月には玩具卸事業にも進出している。現所在地の本社ビルは88年2月に完成した。

 堅実に営業基盤を形成してきた同社は、91年7月から郊外型アミューズメント施設「フェスタ」の展開を開始。同年に出店した唐津店が「フェスタ」の1号店である。翌92年12月からは複合型アミューズメント事業に進出した。97年からはSC室内型遊園地施設「ふぇすたらんど」の展開も開始。筑後店が1号店となった。2006年6月には郊外型のアミューズメント施設「ザ・サードプラネット」の展開も開始した。

 九州エリアを中心に「フェスタ」と「ふぇすたらんど」を積極的に展開し、2008年には「フェスタ」9店舗、「ふぇすたらんど」29店舗、「ザ・サードプラネット」2店舗の合計40店舗にまで店舗網を拡大。レンタル事業部での玩具自販機やゲーム機のレンタル先は、700店舗を超える規模となり、アミューズメント業界では九州で3位、全国で20位程度の地位にまで成長した。

 順調に業容を拡大してきた同社は、39期目となる2006年度には過去最高の売上を記録。その好調に乗じてさらなる事業拡大を狙い、06年から07年にかけて関東へ大型店を2店舗出店、佐賀県にも大型店を1店舗出店した。

 ところが時期を同じくして、06年頃からゲーム機メーカー各社が、いったん販売した機械について、代金と引き換えにバージョンアップをしない限り従前のゲームはできないという仕組みを用いるようになった。バージョンアップしなければオンラインでの供給がなされないため、必然的にゲーム機の購入代金やリース料などのコストアップに繋がっていった。

 さらに07年には、家庭用ゲーム機の人気が高まった反動でアミューズメント業界全体がマイナス成長を示すようになり、同社の売上も対前年比割れが生じ始めた。08年に入り同社は、一部店舗の閉鎖や家賃交渉などでのコストカットを図ったが、ガソリン高騰による郊外型店舗の売上不振、サブプライム問題に端を発する金融不安、リーマンショックの影響による消費マインド低下などもあり、売上の減少に歯止めが掛からない状況となった。とくに08年後半の売上は急速に落ち込んでいった。(つづく)

【緒方 克美】

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