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特別取材

アトピー性皮膚炎と闘う男の手記(12)
特別取材
2009年5月13日 13:09

脱ステロイドの前に(C:生活のリズム)

  アトピーの患者は夜眠れなくなる、朝起きられなくなるなど、生活のリズムが乱れがちです。これは自律神経失調症を伴っている場合が多いことに由来しています。交感神経と副交感神経のバランスが狂うと、少しずつですが確実に症状を悪化させます。それを防ぐために生活のリズムを安定させるようにしましょう。基本は食事と入浴です。
 体内の時計は、ともするとすぐに狂ってしまいます。それを正しくセットしなおすために、それぞれできるだけ時間を決めるようにしましょう。
 理想はその通りなのですが、人間ずぼらな側面がすぐに首をもたげます。大体でOKです。朝は起きてから1時間以内に何かを腹に入れる。この程度でいいと思います。大事なのは、一般に朝と言われる時間に朝食を、昼と言われる時間に昼食を、夜と言われる時間に夕食をとること。
 ただ睡眠は違います。できるだけ正確に布団に入る時間と出る時間を定めるようにしましょう。私の所感ですが、睡眠中に体を修復してくれているような気がするのです。3時間や4時間程度の短時間の睡眠では修復が完了せず、翌日にダメージを持ち越してしまうような感じがします。せめて6時間は連続して眠るようにしましょう。そしてできたら、昼食後に20分程度でいいので仮眠をとるようにしたらいいと思います。私としては昼食後、ほんの少し眠ることで随分体が楽になるようになった感じがします。
 とはいえ、症状が激しいときは本当に夜眠ることができなくなります。これは仕方のないことです。私は、体内で抗原と抗体の大戦争が起きているときに、体内時計なんかは二の次にされてしまっているのだと思っています。そのときに「夜寝ないとまた悪くなる」などと心配することは無用と思います。なぜなら、すでに悪いのだから。症状がひどく、眠れないときは落語のCDでも聴いて時間をつぶしましょう。それくらいしかできないと思います。私が言いたいのは症状が悪化しているときではなく、なるべく症状が落ち着いているとき、このときにリズムを狂わせないこと。これが大事だということです。
 生活のリズムは、とても大切です。もし睡眠がうまくいかない場合があったら、皮膚科の医師でいいので相談してみましょう。対処法を提示してくれるはずです。

(つづく)

【柳 茂嘉】

(プロフィール)
柳 茂嘉(やなぎ しげよし)
1975年生まれ。山口大学経済学部卒業。データ・マックス編集部記者を経て、現在フリーライターとして活動中。幼少期よりアトピーを患い、脱ステロイドなどの過酷な治療も経験。より完全な症状コントロールを目指し、体質改善策を模索し続けている。

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