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特別取材

アトピー性皮膚炎と闘う男の手記(14)
特別取材
2009年5月15日 09:50

脱ステロイドの前に(E:その他)

 これまで紹介した他に、日常生活でいくつか注意していることがあるので紹介します。
 まずは掃除です。アトピーはアレルギー反応という特徴があります。そのアレルゲン(抗原)は空気中に浮遊しています。ですので、なるべく減らすことが大切です。こまめに掃除をしましょう。掃除機をかけて、できれば水拭きをしましょう。ホコリ(ハウスダスト)は水拭きでより多く取り除くことができるといわれています。
 次に換気です。空気をなるべくフレッシュな状態に保つことが大事です。できるだけ窓を開けて空気を入れ替えましょう。空気清浄機も有効だと思います。花粉に強いアレルギーのある方は換気よりも空気清浄機のほうがベターかもしれません。
 3つ目は運動です。運動は代謝を高め、筋肉を発達させて、リンパの流れもよくしてくれます。また、筋肉は体の熱源でもありますので体を冷えを解消してくれる可能性があります。ただし、汗は症状を悪化させることがありますので、できるだけ早く洗い流すことが大切です。
 4つ目は生活空間についてです。なるべくぬいぐるみなどの布製品は置かないようにしましょう。綿の中はアレルゲンの代表格「ダニ」の住みかです。同じ理由でカーペットやフロアラグ、クッションなども、できるだけ生活空間に置かないようにしましょう。
 最後に頭髪は短くしましょう。成人型のアトピーの場合、多くのケースが顔と首の部分に重度の悪化が見られます。悪化したところに頭髪があたると、その刺激でかゆくなったり、頭髪についたアレルゲンでさらに悪化したりします。隠したい気分から長くなってしまう傾向も理解できますが、できる限り短く清潔にしておきましょう。
 以上が脱ステロイドの前にやっておくべきことです。これだけやって、改善が見られないようなときに初めて脱ステロイドを考えてみるべきだと思います。随分と厳しい項目が多く、滅入ってしまうかもしれません。けれども、悪化の環から外れるためには仕方がないと諦めましょう。ゆるやかに、ゆるやかに症状は治まっていきますので、どっしりと構えて、多少の好悪で一喜一憂しないこと。これが大事です。その他に、何もステロイドだけが治療の選択肢ではなく、先進医療も東洋医療もあります。これらにチャレンジしてみるのも手かも知れません。

(つづく)

【柳 茂嘉】

(プロフィール)
柳 茂嘉(やなぎ しげよし)
1975年生まれ。山口大学経済学部卒業。データ・マックス編集部記者を経て、現在フリーライターとして活動中。幼少期よりアトピーを患い、脱ステロイドなどの過酷な治療も経験。より完全な症状コントロールを目指し、体質改善策を模索し続けている。

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