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特別取材

アトピー性皮膚炎と闘う男の手記(16)
特別取材
2009年5月19日 10:55

その他の療法(鍼、灸、漢方)

 何も西洋的な治療だけが治療ではありません。日本には東洋医学という強い味方があります。私が今も継続している治療というのが、実は漢方薬によるものなのです。漢方の効果は、正直言いますと疑っていました。というのが、これまでもツムラの漢方などを医者に処方していただいていて、その際、あまり効果が見られなかったからです。ただ、今回の先生の処方する漢方は効いているような気がします。ツムラの漢方のようにパッケージングされたものではなく、20種類程度の薬を1g単位で調合し、その折々の症状に合わせてくれるのです。その薬を40分ほど煎じて一日2回飲んでいます。この薬に関しては、私にはどれがどのような成分で、何に作用して効いているのか分かりません。分かりませんが、どうやら効いているような気がします。現に半年の間、極度の悪化を経験していないのですから。素人判断で理屈をごねるよりも、一度、漢方を学んだ医者に相談してみて損はないと思います。どちらかというと、今の私は先進医療よりもこれをすすめたいです。ただ、保険適応外の薬もあるため、お金がかかる(治療当初は月間4、5万円程度、現在は症状が落ち着いているため月に2、3万円程度)という難点はありますが。
 また、漢方以外にも鍼灸という伝統医術があります。私も経験はしたのですが、これに関しては効果がはっきり自覚できませんでした。近所の鍼灸院で治療を受けていたのですが、そこはどちらかというとスポーツなどで筋肉を傷めたりした方が通うようなところなので、私の望む効果が得られなかったのかもしれません。もし興味のある方は、アレルギーやアトピーに詳しい鍼灸師さんを探してみられるのがいいと思います。アトピーと併発しやすい自律神経失調症に効果が高い、とWHOでも報告されています。
 何も東洋医学だけで、もしくは西洋医学だけで治療する必要はないのです。結果がよければよし。ならば併用するのも手だと思います。もし西洋的な治療に限界を感じている、もしくは感じ始めている方がいらっしゃったら、一度東洋医学の扉を叩くのもよいと思います。

(つづく)

【柳 茂嘉】

(プロフィール)
柳 茂嘉(やなぎ しげよし)
1975年生まれ。山口大学経済学部卒業。データ・マックス編集部記者を経て、現在フリーライターとして活動中。幼少期よりアトピーを患い、脱ステロイドなどの過酷な治療も経験。より完全な症状コントロールを目指し、体質改善策を模索し続けている。

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