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特別取材

アトピー性皮膚炎と闘う男の手記(15)
特別取材
2009年5月18日 11:25

その他の療法(PUVA、減感作療法、免疫抑制剤)

 ステロイドの他にも治療法はあります。あることはあるのですが…、なかなかそれを受けられる施設がなかったり、入院を要したりと大変だったりします。ですので、参考程度に気に留めておいていただきたいと思います。
 私が経験した治療のひとつにPUVA(プーバ)療法があります。これは紫外線のひとつUVA(ユーブイエー)を皮膚に照射し、日焼けした状態にするものです。まず光線を吸収しやすくする薬を塗布し、その後、日焼けサロンにあるような機械で紫外線を照射します。これを一日に10分程度、私の場合は2ヵ月間継続しました。効果は確かにあったような気がします。ただ、当時(15年前)私は入院治療でこれを受けていましたので、退院後は増悪してしまいました。継続し続ければ、あるいは良好な状態が続いていたかも知れません。しかし、毎日病院に通うわけにもいかないので、日ごろ使える療法ではないかもしれません。一時的に症状を落ち着かせるため、もしくは脱ステロイドのため、というのならば有効かもしれません。
 一般的に受けられるその他の治療としては、減感作療法というものもあります。これは自分のアレルゲン(抗原)を薄めて、少量をできるだけ頻繁に注射していくというものです。長期間かけて根治を目指す療法らしいのですが、私自身の経験から言いますと、はっきりとした効果は体感できませんでした。皮膚科学会などでは効果があったという論文も紹介されているようですので、効く人には効くかもしれません。
 このほか、顔や首への症状には免疫抑制剤の外用薬(商品名プロトピック)があります。軽~中程度の症状にはよく効きます。日常的に使っても、さして問題がない(ニキビができやすくなるなど副作用はあります)と言われているので、まだ試したことのない方は医師に相談してみるのもいいでしょう。

(つづく)

【柳 茂嘉】

(プロフィール)
柳 茂嘉(やなぎ しげよし)
1975年生まれ。山口大学経済学部卒業。データ・マックス編集部記者を経て、現在フリーライターとして活動中。幼少期よりアトピーを患い、脱ステロイドなどの過酷な治療も経験。より完全な症状コントロールを目指し、体質改善策を模索し続けている。

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