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特別取材

アトピー性皮膚炎と闘う男の手記(19)
特別取材
2009年5月22日 08:00

ステロイドの副作用について

 そもそも、このアトピーという病のつらいところは、QOL(クオリティー・オブ・ライフ、生活の質)の著しい低下にあります。死に至る病ではありませんが、根本的な治療法もありません。現時点の医療で可能なのは、できるだけ症状の悪化を防ぐことと、悪化した際の対症療法くらいのものです。その対症療法で頼りになる薬がステロイドしかないという点が問題なのです。このステロイド、悪の親玉のように言われますが、実際はどうなのか、正直にいえば分かりません。というのが、ステロイドによる副作用を私は経験していないからです。
 「脱ステロイドまでやっているのに、ステロイドの副作用を経験していないとはどういうことか?」と思われる方も多いと思います。私の場合は、ただステロイドが効かなくなったから脱ステロイドをしただけのこと、なのです。長年使用していましたが、いわゆる副作用というものに出くわしていません。ですから、副作用をさほど心配しなくてもよいのではないか、と思っています。ただ、知っておいて損はありませんから、一通りステロイドの副作用にも触れておきます。

<ステロイドの主な副作用>
・副腎不全
・糖尿病
・ムーンフェイス(顔がむくむ)
・ステロイド座瘡(吹き出物)
・ステロイド潮紅(顔が赤らむ)
・皮膚萎縮
・多毛
・細菌、真菌、ウイルス皮膚感染症
・白内障
・緑内障             など

 そもそも副作用とは、主作用に対する言葉です。主作用と副作用を天秤にかけて、副作用のリスク以上に主作用の必要性がある場合にのみ、薬は処方されているはずです。ですから、自分の症状をキチンと管理しようと思うなら、専門家であるお医者さんの判断も尊重しなくてはならないでしょう。ちなみに、抗ヒスタミン剤の主たる副作用は眠気です。ですから、眠たい程度の効果しか私は期待していないのです。ステロイドは効く薬ですから、副作用の心配があって当然です。しかし、そこはお医者さんを信じて、余計なことは考えないほうがよいと思います。
 広告などで『ステロイド禍(か)』という言葉を見かけると、悪の権化のように感じることもあろうかと思います。しかし、その大半は「そんなこともある場合が極まれにある」程度のものです。日本のお医者さんは優秀です。ですから、安心して治療に専念してください。

(つづく)

【柳 茂嘉】

(プロフィール)
柳 茂嘉(やなぎ しげよし)
1975年生まれ。山口大学経済学部卒業。データ・マックス編集部記者を経て、現在フリーライターとして活動中。幼少期よりアトピーを患い、脱ステロイドなどの過酷な治療も経験。より完全な症状コントロールを目指し、体質改善策を模索し続けている。

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