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前途多難・老舗百貨店井筒屋の再建(5)~血みどろの戦い・小倉そごうの後継テナント

[特別取材]

 2000年7月12日に破綻した「小倉そごう」、「黒崎そごう」は、その年の12月25日、クリスマスの日をもってその歴史を閉じた。
 北九州財界の重鎮であり、福岡財界とも太いパイプを持つ(株)ゼンリン・大迫忍社長(当時)は、小倉玉屋(1938年開業:開業時は菊屋の称号)の再建に尽力していた。小倉そごうと井筒屋との百貨店競争のなか、最も苦境に立たされていた小倉玉屋の増資を、そごうが破綻した2000年春、個人で引き受けて1億円の資本金から4億3,000万円に増資して小倉玉屋の経営危機を救っている。
 資金難からリバーウォークへの進出を断念した小倉玉屋は、02(平成14)年2月、大迫氏の支援を受けて小倉そごうの後継テナントとして営業を再開した。しかし状況は思わしくなく、わずか10カ月後の同年12月25日、そごう閉店の2年後に閉店した。
 小倉玉屋閉店後、小倉そごう後継店の候補として高島屋の名が挙がった。しかし、小倉玉屋を支援していた大迫氏は、「競合していた井筒屋が今度は高島屋と戦えば、地元百貨店が消えていく」という井筒屋・中村社長の申し出を受け入れる。北九州経済浮揚のために地権者を説得し、井筒屋と親しい伊勢丹誘致に尽力、04年2月10日、今から約6年前に小倉伊勢丹が開業した。
 ところが、08年3月25日に小倉伊勢丹は休業し、その年の4月1日に社名を「(株)コレット井筒屋」として井筒屋が経営することになった。
 小倉玉屋は廃業し、「小倉そごう」、「黒崎そごう」の跡地を手に入れた井筒屋ではあるが、今は自分自身が存立の危機に立たされている。

【北山 譲】


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