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前途多難・老舗百貨店井筒屋の再建(17)~新たなる脅威~ゆめシティ(下関市)の誕生(2)
特別取材
2010年3月 1日 08:00

 下関市民がデパートで買い物をすると言えば、「下関大丸」か「小倉そごう」、「井筒屋」であった。そごう跡地は小倉伊勢丹からコレット井筒屋となり、井筒屋色が強い小倉への買い物の魅力は薄れ、若者を中心に福岡のデパートへ足を運ぶ買い物客が増えたと言われている。
 それを物語るように下関駅から福岡天神間は約1時間半の所要時間だが、片道1,500円(二人連れで往復4枚券を購入すれば片道1,200円)の高速バスが運行されている。平日は20往復であるが、土日祝は買い物時間帯を中心に4往復を増便しており、24往復。利用客は多い。

 来年春、新博多駅ビルに博多阪急百貨店(売り場面積約40,000㎡)が開業する予定であり利用客のなお一層の増加が予想されている。博多井筒屋を閉店した井筒屋は、ブーメランの如く、遠く離れた山口県西部の商圏が小倉を素通りして福岡に流れることを予想し得ただろうか。また、皮肉にも高速バスを運行しているのは井筒屋の筆頭株主の西鉄(サンデン交通との共同運行)である。ゆめシティや博多の百貨店に顧客を奪われる状況を打破する対策が求められている。最近になって下関のウイズカード会員に特売の案内が届くようになったと聞くが、遅きに失した感は否めない。

(つづく)
【北山 譲】


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