NET-IB NEWSネットアイ

ビーニュース

脱原発・新エネルギーの関連記事はこちら
純広告用VT
カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

特別取材

プロ野球選手からの転身 顧客目線を貫く司法書士の生き様(2)
特別取材
2010年4月 2日 12:16

桧山泰浩事務所 司法書士 桧山 泰浩 氏
桧山泰浩事務所 司法書士 桧山 泰浩 氏
<いざ実務の世界へ>

 ―さあ、資格は取った。でも、仕事が勝手に来るわけではない。企業のコンサルで身を立てていこうといった理念を最初からお持ちだったのですか。

 桧山 実は、そう深く考えていたわけではないのです。私は1997年に開業しましたが、その頃から「これからの司法書士は登記実務だけでは生き残れない。コンサルティングなどの付加価値をつけた事業展開が必要」と世間一般で言われていました。
 今現在、福岡だけでも約800人の司法書士がいますから、競争が激しいのは事実です。ですが、あれこれ考えていても始まりません。来る仕事は選り好みせず、何でもこなしたというのが私なりの答えでした。やれば人付き合いができ、そこから自然と広がっていったのです。

 ―債権回収のセミナーなどもされていると聞いています。法律上も司法書士の職域が広がりつつありますが、登記実務に縛られない幅広い活動を展開しているようですね。

 桧山 司法書士に限ったことではありませんが、活動の幅はその人の性格によるところが大きいかもしれません。私自身、不動産業の方々と肌が合わないのか、実はいまだに特定の不動産業者と定期的なビジネスをしていません。もちろん登記実務もこなしますが、全体としての割合は小さいので、その分自由に動けるというのはあります。債権回収セミナーの件にしても、知り合いの社長さんから「従業員向けに話してくれないか」というご相談を受けたのがきっかけでした。セミナーの実績数はまだまだですが、依頼者の想いに応えなければと始めたものです。

 ―一貫して「やるしかないじゃないか」という意気込みが感じられます。企業の清算業務なども手掛けていらっしゃいますね。

 桧山 企業の死である清算などは少ない方が良いですね。ただ、不景気などの社会情勢を経営難の言い訳にすべきではないように思います。この先、10年、20年は恐らく今の状況が続きますし、そうであるなら「今が不景気だ」ということにはなりません。若干良くはなるでしょうが、バブルの時代などは決して戻ってこないのですから、それを前提とした経営をしていく必要があります。

 ―司法書士のアドバイスを受けて、1,200万円の焦げ付きを1年近くかけて回収した友人がいます。しかも費用は弁護士の3分の1。司法書士もやれるのだということが知れ渡れば、弁護士の業界にとっては大きな脅威でしょう。

(つづく)

【文・構成:田口 芳州】

桧山 泰浩(ひやま やすひろ)
1967年4月生まれ。福岡県出身。
福岡県立東筑高等学校を経て、1985年にドラフト1位で近鉄バッファローズに入団。92年に韓国のサンパンウル・レイダースに移籍するも、その年を境に引退。2年間の浪人生活を経て、司法書士試験に合格。96年に司法書士登録を行ない、現在は「桧山泰浩事務所」(福岡市中央区荒戸1‐3‐20 5F、電話:092-752-0920)を開設している。


*記事へのご意見はこちら


関連記事

powered by weblio


特別取材一覧
特別取材
2011年6月24日 07:00
純広告VT
純広告VT

純広告用レクタングル


IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル