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松下政経塾で培った"志を鍛える"こと~原口一博氏・岩崎芳太郎氏対談(1)
特別取材
2011年2月14日 15:57

 2月12日、(財)岩崎育英奨学会は福岡・西鉄グランドホテルにて「平成22年度政経マネジメント塾 第3回講座(シリーズテーマ『地域主権に必要な人材とは!』)」を開催した。今回のテーマは「格差の負のスパイラルからの脱却」、250名超の聴講者が会場に詰めかけ大盛況だった。

原口一博氏、岩崎芳太郎氏

 政経マネジメント塾は、「疲弊していく地方の現状を鑑み、新たに日本とりわけ地方において、高いマネジメント能力を有する人材(財)を育成すること」を目的として始められた。今回、前総務相の衆議院議員・原口一博氏を講師に招き、『格差の負のスパイラルからの脱却』と題して講演会を行ない、政経マネジメント塾塾長の岩崎芳太郎氏(いわさきグループCEO、鹿児島商工会議所副会頭)との対談も実現した。大変興味深い議論が行なわれたので、その一部を収録する。

(文・構成:編集長 大根田 康介)


岩崎芳太郎氏. 岩崎 個人的にも興味があるのですが、原口先生は松下政経塾の4期生で、しかも松下幸之助さんという私も尊敬する方と直接接せられたということで、なぜ松下政経塾に入られたか、また何を学ばれたのかをお聞かせください。


原口一博氏 原口 私はもともと心理学、社会学、法学を学んでおりまして、私の友人がインドから来ていたのですが、彼がインドに帰ったら政治家になると言っていました。私は小学校6年生のときにロッキード事件などを目の当たりにして、政治家というものはブルドックのような顔をして毒を盛るような人間だと思いこんでいました。だから、彼にも「政治家なんてロクでもない人間がやるんだ」と伝えました。

 そうしたら、その友人はこう言いました。「インドには3,000におよぶカーストがあって、自分はそれを変えようと思う。あなたはそう言うけれども、日本の政治家はみんな2世、3世じゃないか。子どもの心の底にまで塵芥が入り込んでいる。子どもまでもが長いものに巻かれろ、悪いことはバレなければいい、そういう精神状態に日本はなっているじゃないか。自分が政治家になるのはおかしいと言うけれども、あなたたちの方がおかしい」と。

 これはだいたい30年くらい前の話でしたが、「30年後にはインドが日本を抜いている!」と言って彼は帰りました。

 私はもともと政治を変えたいという志があり、そこで松下さんの試験を受けました。といっても、1次から3次まですべて体力テストでした。松下さんは「これでその人間の運と愛嬌がわかるんや」とおっしゃっていましたが、どのような基準で選ばれたのかは分かりません。どうしてこんな人が?というのもありました。そこで松下さんに聞いたところ、「今の政治家を再構築しているのでは改革が遅い。それよりも、白紙の人間、政治の常識を常識としない人間、政治の常識をゼロから変えられる人材を集めたんや」とおっしゃっていました。

 松下さんは一言で言うと、車のプラグのような人でした。話してみるとバッと火花が出るということです。私たちでも何かできるのではないか、と考えられるようになります。松下政経塾では"志を鍛える"ということを学びました。

(つづく)

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