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海図のない未来に船出~原口一博氏・岩崎芳太郎氏対談(7)
特別取材
2011年2月22日 13:38

原口一博氏、岩崎芳太郎氏

 岩崎 もうひとつだけお聞きしたかったのは、いま歴史の話が出ましたが、ひとつは自尊心というか、1人ひとりにおける個の原点としての歴史の勉強は大切だと思います。いまの偏差値教育の一番の問題点はできない問題には当たらないことです。ペーパーテストで高い点を取るためには過去問だけやれば良い。テストに正解がない問題は出されないわけですから。

岩崎芳太郎氏. ということは、結局いま「優秀」だと言われている人はテストの点の取り方がうまいだけの話で、本当に有能なのかどうか私は疑問を呈しました。とくにいまの日本は、いまの地域は正解のない難問に取り組んで、それなりの正解を見出していかなければいけません。そういう意味では、演繹的なアプローチのためにロジックを積み上げていって、この選択肢がもっともベストだろうと、正解か正解でないかはわからないけれども何かを選んでいかなければならない。

 その能力に長けた人間を選ぶときに、偉そうなこと言いますと、やはり人類の歴史を演繹的に学ぶことによって、温故知新じゃないですが、難問に対する正解って何かと思われる結論を導き出すことは、歴史を学んだ人間にしかできないというのが私の持論です。

原口一博氏 原口 日本が危機に陥るときというのは、パターンがあります。和の精神を忘れて排他的になって、内に閉じたときです。偏差値教育の上手な人たちを連れてきても、それって過去に山ほど失敗しています。私の内閣のことを言っているわけではないんだけれども、それをやっちゃダメなんです。かたちが見えない、夢や希望や理想をかたちにするから「経営」であって、過去にやれたことを今もやるのは「経営」ではない。

 私たちはいま、海図のない未来に船出をしようとしています。そのときにつくるべき価値は何なのか。私はそれが平和創造国家であり、そしてみんなが安全保障によって平和で、豊かに、お互いに協力し恐れを取り除くことだと思います。日本はそれにものすごく長けている。先ほど財政再建の話をしましたが、あれは2次関数を解こうとしているのです。目先の増税をしようとしています。かえって財政赤字が拡大します。そういう歴史を踏まえていれば、失敗することは絶対にないんです。

(つづく)

【文・構成:編集長 大根田 康介】


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