2024年04月28日( 日 )

開発に揺れる柳橋連合市場(10)~高口ビル所有権移転、気になる次回総会

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 柳橋連合市場一帯を再開発しようという構想はずいぶん前からあったものだが、依然として実現はしていない。部分的な開発は今に始まったものではないが、現在2つの開発案が同時に進行しており、それぞれの説明会が住民および事業者向けに重ねられている。大規模開発を進める地場業者と部分開発を進める県外業者。2者の取り組みをめぐり、市場内関係者の反応にも温度差が生じてきている。

yanagibasi 柳橋連合市場内、高口ビルの新しい所有者が判明した。驚いたのは2法人の共有名義だったこと。建て替えを進めていた(株)ジョイフルコーポレーションが持分10分の4、東京都港区に本拠を置く不動産業(株)D・R・M(住谷英一代表)が持分10分の6。ジョイフル社持分には権利者D・R・Mの根抵当権設定の仮登記がなされており、実質D・R・Mが所有者なのは明らか。自社への所有権移転を前提に、入居者の退去を進めてきたジョイフル社だが、単独での開発は難しく、計画変更は避けられない様相だ。すでに退去、もしくは退去に合意した入居者もいる。退去合意書はジョイフル社とのもの。実質所有者D・R・Mの名前は入っておらず、契約書や合意書のやり直しも必要になってくるだろう。

 
joyfull-min また気になるのは、ジョイフル社側に立ち、協同組合事務所の移転を進めてきた楠下理事長の今後。決済完了後に、再度組合の総会を開くように決まったが、さていつになるのか。そして、楠下理事長はどう切り出すのか、注目である。

(つづく)
【東城 洋平】

 

 

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