2024年04月26日( 金 )

地場設備会社をリード、提案型の事業体制を進化させる(前)

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(株)曙設備工業所

マンション設備のエキスパート

(株)曙設備工業所 野田 弘之 代表<

(株)曙設備工業所 野田 弘之 代表

 地場の設備工事会社をリードする(株)曙設備工業所。同社のマンション建設時の設備工事では常時その名が出るほど、代名詞的な存在となっている。マンションだけでなく、公共、教育、商業および医療関係の施設など、幅広いジャンルでの施工実績を有する。
 直近の2015年12月期の売上高は39億4,473万円。前期比で12億円強の増加となった。完成工事のうちマンションは、31棟2,787戸の施工実績であった。その工事履歴を見ると、福岡市内およびその近郊、北部九州地区のエリアにおいて、300戸の物件を筆頭に100~200戸クラスの大型マンションが実績の中心を形成する。マンション建設における設備工事のエキスパートの証である。

 なぜこれほどの実績を積み重ねることができるのか──。同社は、ゼネコンに対して積極的な営業活動を行うのではなく、設計事務所を対象に設備設計・施工の企画提案を実施する。この点が、同業他社と異なる同社のストロングポイントだと言える。設備設計の業務を同社が引き受けることにより、設計事務所の省力化につながり重宝される。
 この信用・信頼が形成されることで、設計事務所は取引先のマンション・デベロッパーを紹介し、中堅・地場ゼネコンからの受注を構築していく。同社は、設計から施工、そしてメンテナンスまでを実践する。まさしく設備工事におけるワンストップのサービスを展開しているのである。発注者の顔ぶれは、地場ゼネコンのトップクラスから全国大手のゼネコン各社まで名を連ねている。この同社の事業体制により、ステークホルダーが皆それぞれ、利のある仕事をつくり上げることができる。

 これほどの事業展開を実現させるには、同社の内部体制を強化していくことが必要だ。全社を挙げて1、2級管工事施工管理技士や給水装置工事主任技術者の資格取得を奨励し、取得のサポートや取得後の待遇について厚くするなど、バックアップ体制を強化している。これらのサポート体制によって、社内全体のモチベーションが向上し、さらには全社の一体感をより強固なものとしている。日々の仕事に全員が邁進する姿勢が鮮明に浮き出ている。現状に甘んじることなく、常に進化・変化することで顧客満足度をより高めることに対して一丸となっている様子が多々見られる。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:野田 弘之
所在地:福岡市早良区田村4-15-10
設 立:1982年2月
資本金:6,000万円
TEL:092-801-7247
URL:http://kk-akebonosetsubi.com

<プロフィール>
noda_pr野田 弘之
1952年8月生まれ。学卒後、71年6月、神林工業(株)入社。83年に(株)曙設備工業所入社。87年9月に取締役に就任。92年5月、代表取締役社長に就任。

 
(後)

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