2024年04月26日( 金 )

理想の住まいづくりへの挑戦を続ける(後)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

(株)コーセーアールイー

業績は躍進を続け売上高100億円も間近

(株)コーセーアールイー 諸藤 敏一 社長<

(株)コーセーアールイー 諸藤 敏一 社長

 業績は好調だ。収益力強化をすすめる同社はマンション販売だけでなく、戸建販売やビルメンテナンス、建物賃貸業、不動産賃貸管理・仲介業など不動産事業を幅広く手がけ、近年の業績は増収増益で推移。財務内容のさらなる健全化も進められている。

 16年1月期(以下すべて連結)には、売上高79億円、経常利益6億9,000万円を計上し、純資産額は24億5,000万円を超えた。さらに、「18年1月期竣工分の用地仕入れは済ませている」(諸藤社長)といい、17年1月期は売上高87億5,900万円を見込むなど、20周年上場祝賀会で目標に掲げた売上高100億円の達成は目前に迫ってきた。

 さらに、マンション販売だけでなく、建物管理や2,234戸を誇る賃貸管理、収益物件の保有など、安定収益の確保を進める同社は、財務体質も着実に強化するなど市況に大きく左右されない企業体質を構築しており、17年1期の純資産額は25億円を超える見込みだ。

 今後は土地情報収集、プロジェクト企画、建築コストおよび工期管理の機能をより充実させるため、営業部門、経営企画部門との連携強化を図る。さらに、人材の補強や首都圏におけるM&Aなどの資本的増強に取り組み、東証一部への昇格を目指す諸藤社長は次のように話す。

 「福岡市とソウルの直線距離は大阪と変わりませんし、上海・東京も同様です。さらに、人口増加を続ける福岡市の都市競争力は非常に高い。街の力とは人口です。人口が増えれば、住宅需要が増え、各業界がWIN−WINの関係を築いていけると考えています。そういった意味でも住宅は社会インフラの重要な部分を担っているのです。住宅=不動産業界には夢があります。営業に関して言えば、不動産営業は対面販売です。個人の力量が試されるため、多くのことが学べる業界だと考えています」。

 16年4月には6名が入社した同社。社名の「コーセー」には、「光済」(中国語で清く正しく)に忠実に事業展開をしていこうという理念が込められ、理念の浸透のためにも20年以上にわたって新卒採用を続けてきた。躍進続ける福岡市を不動産業界から牽引する同社のさらなる活躍に期待したい。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:諸藤 敏一
所在地:福岡市中央区赤坂1-15-30
設 立:1990年12月
資本金:3億3,800万円
TEL:092-722-6677
URL:http://www.kose-re.jp
関連会社:(株)コーセーアセットプラン、(株)アールメンテナンス

<プロフィール>
morofuji_pr諸藤 敏一
1955年6月、福岡市生まれ。九州共立大学経済学部卒業。大手マンション会社勤務後、(株)すまい取締役を経て92年9月、(株)コーセー(現コーセーアールイー)を設立、代表取締役に就任した。(一社)九州住宅産業協会の理事長も兼務し、14年には「春の黄綬褒章」を受章した。趣味はゴルフとマリンスポーツ。

 
(前)

関連記事