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30日の東京株式市場で日経平均株価は、前日比▲243円87銭の1万6,449円87銭で取引を終えた。29日の米国株式市場で、ドイツ銀行株が急落。金融機関に対する警戒感からか、中間決算を迎えた九州地銀7行(東証上場・福証)の株価も、日経平均株価と同様に前日比大きく値を下げて取引を終えている。(別表1参照)
<この表から見えるもの>
前年同期比では、西日本シティ銀行と同様に、経営統合のため上場を廃止していた九州FGを除き、すべての銀行(FG)が大きくマイナスとなっている。
このなかで大きく値を下げているのは、ふくおかFGで417円(前年同期比▲150円)。次が宮崎銀行の267円(▲137円)、大分銀行366円(▲130円)と続く。
ただ、16年3月31日の株価と比較すると、大半の銀行(FG)が値を上げている。ふくおかFGは417円(前期比+50円)。来年4月をメドに、ふくおかFGと経営統合を予定している十八銀行は298円(+48円)。値を下げたのは宮崎銀行の267円(前期比▲7円)1行だけだった。
今年1月より日銀が導入したマイナス金利政策によって、金融機関の収益環境は一段と厳しさを増しており、11月に発表予定の中間決算の計数は、どのようになるのだろうか。いずれにせよ、九州地銀の経営統合は、避けては通れない状況となっていると言えよう。
【北山 譲】
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