2024年04月20日( 土 )

「顧客第一」と「一期一会」を貫き、より深い信頼関係と確かな絆を得る(後)

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(株)サンコービルド

企画提案型と謙虚な姿勢がさらに信頼を厚くする

 現在、サンコーホールディングスの傘下には、建設業の(株)サンコービルド、介護事業のサンコーケアライフ(株)、木曽工業(株)、不動産業のサンコー開発(株)、環境衛生・警備業の(株)九州ビルシステムなどがある。それぞれが専門分野でノウハウと実績を積み上げ、グループ各社が連携を図りながら、時代や社会のニーズに合った環境づくり、地域や暮らしに根ざした空間づくりを行っている。

スーパーセンタートライアル諫早店(2015年竣工)

スーパーセンタートライアル諫早店(2015年竣工)

 また、サンコービルドでは以前から、PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(評価)、ACT(改善)の4段階からなる「PDCAサイクル」を繰り返すことでサービスの品質および顧客満足の向上を図ってきた。また、毎年の初めに園村氏自らが下請取引先へ出向き、挨拶回りを行うなど、謙虚な姿勢と誠実さから「ともに歩んでいきたい」という声も聞かれる。

 こうした地道な取り組みを続けてきたことで、強固な信頼関係を築いている同社の直近の業績は13年3月期が売上高64億2,600万円、経常利益6,900万円、当期利益1,200万円、14年3月期が売上高85億5,200万円、経常利益1億6,500万円、当期利益5,800万円、15年3月期が売上高102億8,500万円、経常利益3億9,500万円、当期利益1,800万円となっている。業界の好況も手伝い、15年3月期には売上高100億円を突破し、好調だ。16年3月期は売上高105億円を見込んでいる。防衛省からの公共工事や店舗新築などの民間工事も増加傾向にある。同社が近年、注力している企画提案型の物件も着実に増やしていくつもりだ。

 また、取引業者とのギブアンドテイクの関係を築くことでお互いの発展につなげる協力会組織「サンコー会」は現在70社に上っている。

中・長期的な考え方でじっくり人材を育てる

 今でこそイメージも薄れてきたが、以前はいわゆる「3K」(きつい、危険、きたない)というイメージを持たれていた建設業界。しかし、活況に沸く建設業界は決して悪い職業ではない。何より人材をきちんと育てようという動きが目立つ。そんななか、高い定着率を持つ同社は常日頃から人材を育てる努力をしていると言えよう。

 「弊社では新入生を対象とした他部門研修(入社より3カ月間)も行いますし、スキルアップを図る外部講師研修なども行っています。地道に段階を踏んで人材を育てていくことが、人材確保の近道にもつながります。併せて、1級建築士・1級建築施工管理技士や現場施工管理者も募集しています」(園村氏)。
 中・長期的な考え方を持つ同社だからこそ、出てくる台詞だ。今後も一歩一歩、着実に実績を積み上げていく同社。園村氏は「本社(福岡市)をはじめ、各支店(北九州市・嘉麻市・飯塚市・大牟田市など)はもとより、地域問わずご用命がございましたら弊社の蓄積したノウハウを礎にどこへでもおうかがいし、お話をお聞きしますので何なりとお申しつけください」と物腰の柔らかな口調で語る。スキルアップを図りたい方にオススメしたい企業の1つと自信を持って言えるだろう。

(了)
※記事内容は2016年5月31日発行時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
代表取締役会長:園村 剛二
代表取締役社長:岩野 義弘
所在地:福岡市博多区博多駅前1-31-17
設 立:1972年8月
資本金:9,900万円
TEL:092-414-6610
URL:http://www.sanko-bld.co.jp/

<プロフィール>
sonomura園村 剛二
1950年6月生まれ、福岡県出身。近畿大学卒。82年4月に三鉱建設工業(株)(現・(株)サンコービルド)に入社。建築部長、大牟田支店長、本社営業部長、営業本部長、常務取締役を経て、09年4月に代表取締役社長に就任。16年4月には代表取締役会長に就任。趣味はゴルフ。

 
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