2024年03月29日( 金 )

「人材不足」「働き方改革」、中小企業はどう乗り越える~社会保険労務士法人アドバンス(前)

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 「働き方改革関連法案」に向けた動きが加速しつつある。大企業を中心に、労働時間削減に向けた取り組みなどが開始されており、今後は中小企業もこの波を受け、労働環境の是正に向けた動きを余儀なくされる。
 福岡市では、今年4月1日から「ふくおか『働き方改革』推進企業認定事業」を開始。企業側に、働き方改革へのいち早い取り組みを促す。一方で、改革への障壁に頭を悩ませる経営者の数も多い。
 中小企業の経営者たちは、迫る「働き方改革関連法案」に向け、どう取り組んでいくべきか。「ふくおか『働き方改革』推進企業認定事業」にも認定され、労働環境改善のスペシャリストとして、多くの企業に改善策を提示する、社会保険労務士法人アドバンスの伴芳夫代表に伺った。

福岡に根づく社労士・行政書士として

 ――アドバンスさんは社労士法人であると同時に、行政書士法人でもいらっしゃいます。これまでどのような変遷をたどり、どのような特色をお持ちなのでしょうか。

(社)アドバンス 伴 芳夫 代表

 伴代表(以下、伴) 当法人は、祖父が1978年に「労働保険事務組合 福岡経営者共済会」を設立したことに始まります。その後、父が社労士事務所を設立し、2011年に法人化するのにともない現商号に改変いたしました。

 おっしゃる通り、社労士、行政書士として従事するほか、労働保険関連の事務処理を遂行する「福岡経営者共済会」、建設業を営む一人親方が、労災保険に加入できる「福岡一人親方共済会」をグループに持ちます。
 社労士業務としては、就業規則や労務相談、労働保険・社会保険の各種手続き代行が主軸となります。
 行政書士業務としては、建設業者の法人さまに対する、建設業許可の申請、経営事項審査、各官公庁への指名願い申請など、建設業者に必要となる申請の一切を代行。建設業者のお客さまをトータルでサポートしております。
 分野それぞれに特化した、経験豊富な人材が在籍しており、培ってきた経験を生かしてクライアントごとのご相談に、解決までの順路を明確に描き、即座に対応できることが最大の強みといえるでしょう。

 ――40年来福岡に根づいている事務所ということで、クライアントも昔ながらのお付き合いの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 伴 もちろん長くお付き合いいただいているお客さまもいらっしゃいますが、新規のお客さまも非常に多いです。とくに近年は、比較的若い世代の経営者からのご依頼が増加しています。1つは、団塊の世代の引退にともない、若い経営者が誕生する時期だということ。もう1つは、私自身が今年で37歳と業界のなかでは比較的若く、年齢が近いことで、相談しやすいということが挙げられます。福岡には2代目、3代目と家業を継いでいる経営者が多数いらっしゃいます。私も事業承継者であるため、悩みを同じくする皆さまの心に、より、寄り添うことができるのだと思います。また、若い分、フットワークの軽さや、時代に沿った柔軟な考え方・情報力などにご期待いただく声も多数いただいております。

(つづく)
【中尾 眞幸】

<COMPANY INFORMATION>
社会保険労務士法人アドバンス、行政書士法人アドバンス
代 表:伴 芳夫
所在地:福岡市中央区舞鶴2-2-11 富士ビル赤阪8F
創 業:1986年
URL:http://www.van.gr.jp/

 
(中)

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