2024年04月20日( 土 )

ホークス内川聖一 遅すぎた?2,000本安打達成

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 プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの内川聖一内野手(35)が、9日の埼玉西武ライオンズ戦の8回表、武隈祥太投手からセンター前ヒットを放ち、プロ通算安打数を2,000とした。史上51人目で、1,800試合での達成は歴代9番目の早さ。

 とはいえ、内川のバッティングセンスを考えれば「歴代9番目」はむしろ遅すぎたのではないだろうか。横浜時代の2008年には右打者歴代最高となる打率.378をマーク。年間安打数こそ200を超えるシーズンはないものの、3割・150安打をコンスタントに叩き出すバッティングは安打製造機の呼び名がふさわしい。内川がすばらしいのは、単なるヒットマシンにとどまらないところだ。11年のホークス移籍後は主軸に座り、チャンスには必ず結果を出すスラッガーとして日本最強のホークス打線の中核を担った。三振の少なさも特徴的で、キャリア通算の三振率はわずか10.5%。昨年2,000本安打を達成した阿部慎之助(巨人)が17.1%、同じく鳥谷敬(阪神)が16.6%であることと比べると、内川の選球眼とバットコントロールがいかに優れているかがわかる。

 近年ケガによる欠場も目立つ内川だが、現役最高峰の打撃技術はいまだ衰え知らず。これからも安打を積み重ね、首位・ライオンズを追撃するホークスを引っ張る活躍を見せてほしい。

【深水 央】

 

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