2024年06月03日( 月 )

新型コロナウイルスの感染拡大~年末年始に廃業・倒産多発が予想される夜の街

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 勝負の3週間に挑んだ菅義偉首相は14日夜、新型コロナウイルス感染症対策本部を首相官邸で開き、観光支援事業「Go To トラベル」を28日から21年1月11日まで、全国で一時停止すると表明した。1月12日以降の扱いは改めて判断すると表明。新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない状況を踏まえ、首相は「Go Toトラベル」を全面的に見直す方針に転換。飲食店などの営業時間短縮も延長する方針を示し、全面的に敗北を認めた。

 【表1】を見ていただきたい。国内の新型コロナの感染者数の推移表である。
~この表から見えるもの~
◆15日の国内感染者数は前日比+2,431人の計18万4,732人。12日は過去最多の同+3,041人 
と3,000人超の増加を記録。医療現場の逼迫の懸念が深まっている。
◆感染者数の1位は東京都。15日は前日比+460人の4万7,990人。11月末比+7,051人。火曜日としては過去最多。12日の感染者は過去最多の前日比+621人。13日も、日曜日としては過去最多の前日比+480人となっており、感染拡大は今もなお続いていることがわかる。
・2位は大阪府。前日比+306人の2万5,420人。11月末比+5,147人。
・3位は神奈川県。前日比+226人の1万5,396人。11月末比+1,762人。
・4位は愛知県。前日比+216人の1万3,050人。11月末比+1,710人。
・5位は北海道。前日比+104人の1万1,564人。11月末比+2,695人。
・6位は埼玉県。前日比+173人の1万712人。11月末比+1,399人。6位の埼玉県までは感染者数が1万人を超えている。以下、7位千葉県、8位兵庫県、9位福岡県、10位沖縄県の順となっている。
◆政府は年齢を問わず年末年始の「不要不急」の外出自粛を求めている。しかし、今こそ、高齢者は自宅に逼塞することなく、新型コロナウイルス感染対策を十分したうえで外出し、「必要不可欠」の運動をすべきではないだろうか。

▲クリックで拡大▲

 【表2】を見ていただきたい。九州7県の新型コロナウイルスの感染者数順位表である。
~この表から見えるもの~
◆九州7県の12月15日現在の感染者数の合計は、前日比+148人の1万796人。全国47都道府県の感染者合計は18万2,858人であり、5.9%を占めている。
◆1位は福岡県。前日比+69人の6,749人。九州の前日比増加数のシェアは62.51%と、圧倒的に高いことが目に付く。11月末比+689人と、九州の11月比増加数+1,706人の40.39%を占める。
・2位は熊本県。前日比+32人の1,318人。シェアは12.21%。11月末比+294人。
・3位は鹿児島県。前日比+12人の849人。シェアは7.86%。11月末比+220人。
・4位は宮崎県。前日比+7人の618人。シェアは5.72%。11月末比+116人。
・5位は大分県。前日比+12人の534人。シェアは4.95%。ただし、11月末比+239人と2位の熊本県につぐ増加数となっている。
・6位は佐賀県。前日比+6人の390人。シェアは3.61%。11月末比+81人。
・7位は長崎県。前日比+10人の338人。シェアは3.13%。11月末比67人。

▲クリックで拡大▲

<まとめ>
 下の写真(15日午後7時30分撮影)の通り、筆者の住んでいる島根県益田市にある飲食街に久しぶり行ってみた。ところどころに明かりがあるものの、人通りはほとんど見られなかった。
 九州最大の繁華街である福岡市の中洲、北九州市の小倉京町銀天街、佐賀市の愛敬町、熊本市の銀座通り、鹿児島市の天文館、大分市の都町、宮崎市のニシタチなど、夜の繁華街にとっては厳しい年の瀬となりそうだ。

益田駅前(島根県)の飲食街(15日夜)
益田駅前(島根県)の飲食街(15日夜)

【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】

関連キーワード

関連記事