大手町、丸の内、有楽町に並べるか「グローバル ゲートウェイ 品川」(中)
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東京・品川の一連の再開発事業がいよいよ本格始動し、日本のグローバルゲートウェイとして生まれ変わる。羽田空港国際化のさらなる進展、品川・名古屋間が開通するリニア中央新幹線も2027年開業を目指すなか、JR品川・田町駅間には40年ぶりに新駅が開設される。東京都は、14年に策定した「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014」のなかで、大手町、丸の内、有楽町に並ぶ拠点とする構想を打ち立て、「これからの日本の成長を牽引する拠点」として期待している。世界と東京を結ぶハブ立地、世界へのゲートウェイ、日本のターミナルとして新たな役割を担う品川は今後、大改造を迎えるなか、どのように変貌していくかをレポートする。
「区画整理には地権者の慎重な合意形成を」
南北に長いエリア特性から、交通アクセス改善のため、高輪橋架道橋だけでなく環状第4号線の延伸も計画される。港南口(東口)は、ソニーなどの本社ビルが林立するほか高層マンション開発が相次ぐなど、品川駅港南口側の開発が進み交通需要が増したことが影響した。さらに、車両基地内に歩行者道路が張りめぐらされるなど、東西のみならず南北のアクセスも促進される予定だ。
UR都心業務部品川駅エリア計画課の森担当課長は、「区画整理事業は完了後も土地という資産が各権利者に残る事業です。従って我々と地権者の皆さまとの慎重な合意形成が欠かせません。品川駅はリニアの発着駅としても注目されていますし、国レベルで期待される事業です。単に車両基地を再開発するだけでなく、エリア一体開発によって品川駅前の混雑緩和や東西・南北の交流促進を図っていくことで、エリア内だけにとどまらず、周辺まで好循環をもたらすことができるよう、進めていきたいです。JR東日本を始め関係各所と連携して、道路整備を含むエリア内の基盤整備を、まずは2020年の新駅暫定開業に向け、事業を推進してまいります」と話した。
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京急主導で推進される駅西口の再開発
一方、京浜急行電鉄(株)(以下、京急)も総合経営計画のなかで、エリア戦略の重点テーマとして、「品川」を筆頭に挙げた。京急は駅舎・ホームの地平化や駅ビルの新設などの駅改良工事から進め、品川西口再開発事業を順次進める方針。まず、高輪口(西口)前には第一京浜(国道15号線)が走っているが、この道路の上空を活用して巨大な未来型ゲート空間が誕生する。道路上空を民間事業者などが利用できるようにする、立体道路制度を活用する。
国土交通省関東地方整備局は、高輪口駅前広場の整備に向けた事業協力者として、京急と西武プロパティーズ、JR東日本の3者を選定。18年度に事業者の公募・選定作業を進め、その後、都市計画決定を行う予定だ。
(つづく)
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