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大田社長辞任で動向注目 過去の勢いは取り戻せるか ── ヴァーナル (1)
特別取材
2008年4月25日 10:08

Company Information
代  表:室井 潔
所在地:福岡市博多区博多駅前4-6-15
設  立:1992年2月
資本金:4億4,600万円

 福岡の化粧品販売会社として、過去には300億円を超える売上高を計上していた(株)ヴァーナル。しかし、ここ数年は減収傾向が止まらず、業績は苦戦傾向となっていた。

 そうしたなか、同社の代理店であった大分市の(有)ヴァーナルおおいたが、2007年4月に同社との代理店契約を終了。さらにその後、ヴァーナルおおいたは同社を相手に裁判を福岡地裁におこした。
 そして08年3月3日、ついに同社の代表取締役であった大田勝氏が代表を辞任。代わって代表取締役に就任したのが、飯塚市に本社を置くミンクルプロダクツ(株)の代表である室井潔氏である。

 同社に何が起こっているのか、現状を探る。

ピーク時には44億円の経常利益

 (株)ヴァーナル(以下、V社)は1992年2月に設立された化粧品販売会社。元代表取締役である大田勝氏の着眼力と積極的な広告戦略も相まって、2000年3月期には331億円の売上高を計上した。同時に44億円の経常利益を叩き出し、一躍全国にヴァーナルの名を広めることになった。

 しかし、その後のV社は減収が続き、売上高は下降の一途をたどった。そうしたなか、V社の不明瞭な資金調達などもあり、弊社では以前、優良企業であったV社を存続させるため、誌面で大田社長に「社長職をお辞めになられては?」との提言を行なっていた(弊誌『I・B』549号参照)。
 それから約8年、大田氏はついに代表取締役の座から転落した。

大分の代理店と契約を終了

 V社の衰退を語るうえで、見逃せない案件がある。V社は日本各地に代理店を有し、その代理店に「アンクソープ」や「マインツセンシティブザイフ」といった、洗顔石けんなどの商品を卸すビジネスを展開している。V社が社業を発展していくうえで重要視していくべき存在として、一般ユーザーのほかにV社の代理店もあるはずだ。しかし07年4月、大分市に本社を置く(有)ヴァーナルおおいた(以下:O社)と代理店契約を終了させ、その後も不誠実な対応を採っている。

 O社は98年に設立された会社で、翌年10月からV社と販売代理店契約を行ない、大分県下を商圏としてV社商品を拡販していた。しかし07年2月20日ごろ、V社はO社に対して代理店から直営店になるよう再三要求し、応じなければ代理店を辞めろと申し入れた。それに対しO社側は、3月1日以降に直営に移行する考えはないと回答、契約の継続を求めて両社で協議を行なった。しかしその後、V社側から直営移行か、代理店を辞めるかの二者択一を求められたため、O社は辞める旨の回答を行なった。

 そして4月末で代理店契約が終了することになったが、O社がV社に預けていた権利金などの預かり保証金の残債約3,524万円の支払いが期日通りになされなかったため、O社は福岡地裁にV社を提訴した。

 V社がなぜO社に支払いをしなかったのか、その点は不明であるが、V社に関しては当時から資金面が厳しいようだとの話もあったため、それが原因だったのかもしれない。しかし、大切な顧客兼代理店を失ったことは、今後の同社の売上に少なからず影響を及ぼすことになるだろう。


(つづく)


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