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企業研究:(株)やまやコミュニケーションズ ~70億円超える有利子負債圧縮が課題(上)
特別取材
2010年1月27日 12:40

-COMPANY INFORMATION-
代 表:山本 正秀 ほか1名
所在地:福岡市東区松島5-27-5
設 立:1976年10月
資本金:9億1,149万円
業 種:明太子製造・販売
年 商:(09/8)112億1,997万円

◇後発ながら業界トップクラスに躍進

 (株)やまやコミュニケーションズは、現会長の山本秀雄氏が1974年7月に個人創業、76年10月に山本物産販売(株)として法人化したもの。業界草分けの(株)ふくや(博多区中洲)より四半世紀後の業界参入ながら、現在は業界トップクラスの業績を上げる。
 ふくやが地域密着にこだわる一方で、やまやコミュニケーションズは全国に営業拠点を構築していった。法人化と同時に東京支店を設置すると、その後も大阪(78年)、札幌(80年)、仙台(82年)に次々と営業所を設置し、「明太子」の全国的な知名度向上に一役買った。
 海外進出も積極的に推し進めた。84年に韓国・釜山の企業を買収して(株)韓国やまやを発足し、のちにアメリカ・カリフォルニア州や中国・上海にも関連会社を設立。各社は明太子の製造のほか、飲食店の経営や食品の卸売業を手掛けている。
 さらに、多角化にも意欲的に取り組んだ。現在は、焼酎製造の(株)正春酒(宮崎県西都市)や通信販売を手掛けるやまやの食卓(株)など、国内外に14社の関連会社を有する。売上高は(株)ふくや、(株)かねふくとトップグループを形成している。

◇自主回収後に大幅減収

 業績面では97年3月期(のちに決算期変更)に168億円を売り上げた。だが、その後減収に転じ、99年3月期には138億円まで落ち込んだ。CIの導入などで巻き返し、02年8月期には153億円まで回復したものの、03年8月期には再度132億円まで落ち込んだ。
 復活が期された04年8月期だったが、03年10月に3万パックの自主回収を余儀なくされる事態が発生した。無添加と記していた商品から、発色材などに使用される添加物「亜硝酸ナトリウム」が検出されたのだ。同社は取引先約40社から自主回収を行ない、故意でないことを発表。併せて、製造工程の管理体制や食品添加物の保管体制の強化を打ち出し沈静化に努めた。だが、04年8月期の売上高は106億円にとどまり、30億円を超える大幅減収となった。その後回復を図ったが、06年8月期以降は4期連続して110億円台の売上高で推移。09年8月期の売上高は112億1,997万円にとどまった。

(つづく)


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