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特別取材

【座談会】博多港、真のマルチ・クロス・ポートへ(2)
特別取材
2011年4月14日 07:00

 ―国土交通省九州地方整備局港湾空港局部長というお立場で見て、アジアのゲートウェイをどのように見ますか。

国土交通省九州地方整備局港湾空港部長 松原  裕 氏 松原 博多港は2011年2月現在、36の国際定期航路があり、月214便が運航しています。うち、北米・欧州航路は3航路10便で、残りの33航路、約200便はアジアの各港とつながっています。国内の各港も物流の重心が北米・欧州からアジアにシフトしている傾向はありますが、博多港はとくにアジアとの物流が盛んになっています。

 江頭 航路の一番の特徴は、アジアを向いていることです。物流面では、RORO船などにとっても博多は非常に良い位置にあります。もう1つはヨーロッパ航路ですね。週2便あり、ほかの港にはほとんどないと思います。日本の西側のゲートウェイとしての機能はすでに持っています。もちろん、中国や韓国があって今日の博多があるわけで、そうしたところとの連携は重要なポイントです。
 海運は航空と違い、空中を飛び越えることなく海面を走っています。その意味で、南から、大陸から日本に来る場合、博多はファーストポートであると言えるでしょう。また日本から出るときには、博多がラストポートになります。博多には最初に物資が入り、国内の生産物が最後に出ていくというところにメリットがあるわけです。

 ―アジア太平洋博覧会のときは、アジアは低開発のところばかりでした。それから20年経った今、中国や韓国、インドなどが発展し、経済的なマイナスイメージはなくなりましたね。

 星野 逆に言えば、なぜ福岡はあのときにもっといろいろ仕込んでおかなかったのかと港湾座談会残念に思います。
 私は2年前に九州経済産業局からの依頼で「2010年の九州のあり方」という報告書を作成しました。先ほど江頭社長が「1割経済の九州」とおっしゃいましたが、そのときは九州のGDPは日本全体の8.7%で1割も無かったわけです。

(つづく)

【文・構成:徳田 仁】

≪ (1) | (3) ≫

<出席者>
九州大学大学院経済学研究院 教授 星野 裕志 氏  九州大学大学院経済学研究院 教授 星野 裕志 氏
博多港ふ頭(株) 代表取締役社長 江頭 和彦 氏  博多港ふ頭(株) 代表取締役社長 江頭 和彦 氏
国土交通省九州地方整備局 港湾空港部長 松原 裕 氏  国土交通省九州地方整備局 港湾空港部長 松原 裕 氏
中村 もとき 氏  司会進行 中村 もとき 氏


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