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積水ハウス100周年へ、生き残りをかけた経営戦略はあるか(11)
連載コラム
2011年6月28日 07:00

<海外事業の本格化へ~ユニオンジャックの矢(1)>

 不況の長期化、少子化による人口の減少、高齢化により、国内の住宅需要の低迷が続いている。今後も明るい見通しはない。そこで、海外に新たに、世界にビジネスチャンスを求めることは必然なのかも知れない。

 一番はじめはリーマンショック前の、サブプライムローン問題が欧米でくすぶり始めた頃、サブプライムローンの恐ろしさは、まだ、日本では理解されてなかった。
 そのような折、ロンドンシテイへ資金調達に行った時、イギリスの投資会社から、ドバイ、オーストラリア、シンガポールへの不動産投資の紹介を受けたのではないだろうか。これらの国は大英帝国を宗主国とする国で、地球儀で見ると、ロンドン、ドバイ、シンガポール、シドニーと一直線に並んでいる。これを「ユニオンジャックの矢」と言われており、イギリスと非常に結びつきが深いのである。

ドバイ 積水ハウスのこの時点での一連の動きは、イギリスのシテイにある投資会社の紹介によるものと想像できる。
 積水ハウスが最初に動いたのはドバイ。リーマンショックの後、瞬く間にドバイのバブルがはじけることが明確になった時、投資が遅れたのが幸いしたのか積水ハウスは辛うじて難を逃れた模様である。ドバイについて噂が出ているようだが損金があれば、決算に反映されるはず、その形跡もないので、投資は行なわれていなかったと思われる。

 同時並行して話の進んでいた、オーストラリアへの不動産投資は、現地デベロッパーと提携交渉が進み、海外進出本格化の火ぶたを切ったのである。和田会長が「何故オーストラリアか」の問いに、ひとつは人口が増加し、現在2,200万人の人口が2050年には3,500万に達する計画であり、ふたつは資源が潤沢で、世界的不況下でも順調に経済発展を続けている。人口増加により、住宅不足があると認識していると語っている。

(つづく)

【野口 孫子】

※積水ハウスへの誹謗中傷するものではありません。

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