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福岡の特選企業

検査を通じて医療の一端を担う 45年間変わらぬ想い(前)~(株)シー・アール・シー
福岡の特選企業
2013年3月27日 13:37

<九州ナンバーワンの臨床検査機関として>
 「正確で迅速な検査によって日々診療に追われる先生方や病気と闘う患者さんのお役に立ちたい」――この想いが、臨床検査業界において九州ナンバーワンの検体検査実績を誇る(株)シー・アール・シーを母体とするCRCグループを誕生させた。

egawa.jpg 創業者の江川洋会長兼社長は、創業前の5年間、大学病院で衛生検査技師として臨床検査業務に携わっていた。当時は医療の高度化が進み、臨床検査のニーズが増え始めていたが、一方で医療機関は人材確保と設備導入が追い付かず、正確かつ迅速に大量の検査を行なう臨床検査専門の会社が求められている時代だった。折しも法整備によって医療機関の臨床検査が医療機関外の機関による受託が可能になったことで、1967年、江川会長は一念発起し数名の仲間とセントラル医学研究所を福岡市平尾にて創業した。

 創業後は、大学病院時代から縁のあった約20の医療機関を毎日訪問。臨床検査用の血液などの検体を夕方事務所に持ち帰り、その日のうちに検査して翌日には結果を報告することで差別化を図る。これが信頼を得て、同グループは地場企業としては西日本でもトップクラスの臨床検査機関という地位を確立した。
 69年には法人化し、70年に(有)福岡臨床検査センターに社名変更。このときに取り組んだ(1)事務処理能力アップのためのコンピューター導入(手書きが当たり前だった当時、見やすく誤記のない報告書を医師に提供)、(2)衛生検査所としては初の自動検査機導入(同時に4項目の血液検査が可能となる)、(3)他社に先駆けて開始した血液のセット検査(臓器別、疾病別に必要な検査項目をまとめ、それをセットとして検査する)の3つの施策が、同グループを飛躍させる原動力となった。

 12年10月に創立45周年を迎えた同グループは、これまでに大阪と九州一円に20を超える支所を展開し、約5,000もの医療機関や企業との取引をしている。江川会長は「医療の一端を担う自負と責任という強い思いを込め、『縁の下の力持ち』を企業理念に掲げています。45年間で医療がどんなに進歩しても、この言葉の持つ意味の重みを感じながら臨床検査事業に誇りを持って取り組んでいます」と江川会長は語る。

<グループ会社の展開で幅広い事業を手がける>
 機械化を進める一方で、同グループは細菌やウイルス感染の有無などを検査する微生物学的検査や臓器などの組織状態を検査する病理学的検査など、人の手によって行なわれる検査も強みとしてきた。高い技術力と経験を要する事業を完遂すべく、人材育成にも積極的に取り組んできた。
 85年、同グループは社名を(有)シー・アール・シーに変更。これまで基幹事業としてきた「臨床検査」の名を外した背景には、より幅広い分野の事業を手がけたいという想いがあった。当時は診療報酬改定による生化学的検査の点数削減により、仕事量が増えても売上が伸びないという苦境の時期でもあったが、関連事業が業績を底支えして乗り越えたこともあった。

 現在、同グループは食品・水質・環境関連の検査((株)シー・アール・シー食品環境衛生研究所)など臨床検査関連だけでなく、医療用消耗品や検査機器・検査試薬の販売((株)シー・アール・シー・サービス)、健康診断支援(西日本健康(株))、病理組織検査・細胞診検査((株)臨床病態医学研究所)、人材派遣((株)CRCサポート)など、グループ関連会社の相互連携で事業を展開している。

 02~03年頃には、BSE(狂牛病)、ダイオキシン、レジオネラ菌などの生活環境を脅かす事件が社会問題としてクローズアップされ、グループ会社のシー・アール・シー食品環境衛生研究所にとって多忙な年となった。公衆浴場で、レジオネラ菌の検出が相次いだときは水質検査の依頼数が急激に伸び、食の分野でもO157が取り上げられてからは衛生管理の重要性が増して検査依頼が倍増した。
 10年には、従来は血液を用いていたガン検査において、尿を利用する検査手法を医療研究機関と共同開発し、特許を取得。臨床への応用が期待されている。また11年には、アレルギー検査の受付から報告書発行までの期間を半分に短縮する設備を導入。検体受領から発行まで最短2日かかっていたものを、検査スピードを速めて最短で翌日発行を実現した。

(つづく)

| (後) ≫

<COMPANY INFORMATION>
代 表:江川 洋
所在地:福岡市東区松島3-29-18
設 立:1969年7月
資本金:2,000万円
TEL:092-623-2111
URL:http://www.crc-group.co.jp/

<代表者 Profile>
egawa_pr.jpg江川 洋(えがわ・ひろし)
 1940年、中国・大連市生まれ。佐賀県浜玉町育ち。唐津東高校卒。九州大学附属衛生検査技師学校(現・九州大学医学部保健学科)を卒業後、同大学中央検査室勤務を経て、67年にセントラル医学研究所(現・(株)シー・アール・シー)を創業。現在、CRCグループの会長兼社長。

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