2012年10月に開催された「B-1グランプリ in 北九州実行委員会」では、サンプル数1,600の来場者アンケート調査が行なわれました。その結果を北九州市立大学都市政策研究所の南博准教授の報告書から紹介します。
それにしても、「B-1グランプリ in 北九州」の地域への経済効果、恐るべしというところでしょうか。
他の地域と比較するとどうであったかを見てみましょう。前年11年のB-1グランプリは、姫路市で開催されています。その時の経済波及効果は、16.4億円と推計されています。姫路開催時の入場者数は、51.5万人、北九州では61.0万人ですから10万人くらいの差があります。また、人口規模の違いもあります(姫路市約53万人、北九州市約98.6万人)。
同報告書では、姫路市と北九州市の域内総生産に占める経済波及効果の割合も分析しています。
これが、両市ともに0.08%と同程度なのです。経済効果の額からいうと北九州市の割合がもっと高くなるはずなのに、同程度である理由を北九州市での域内来場者比率の高さ(60.8%)を挙げています(姫路市31.0%)。域内からの来場者は、消費金額が高くないということです。
分析は、まだ続きますが、ここではこの辺にとどめておきます。
このB-1グランプリでは、来場者による投票でグランプリが決まるのですが、今回1位に輝いたのは八戸せんべい汁研究所(青森県八戸市)。念願のゴールドグランプリ初受賞を果たしています。
特筆すべきは、初出場の対馬とんちゃん部隊(長崎県対馬市)がシルバーグランプリ、同じく田川ホルモン喰楽歩(福岡県田川市)が第6位を占めたことです。
次回は、このことについてご紹介しましょう。
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