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塩を売って緑を買う男の挑戦~(有)バンベン 内モンゴルに緑を(後)
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2013年9月26日 07:00

 内モンゴル産の岩塩を日本に卸す(有)バンベン(福岡市博多区)の坂本毅社長。同氏が1991年に青年海外協力隊として派遣されたのが中国・内モンゴルのオルドスという街だった。かつて草原だった場所は砂漠化し、黄砂の発生源となっている。「第2の故郷をもとの姿に戻したい」そんな思いを抱きながら、2004年たった1人で会社を設立。内モンゴルの岩塩などを販売し、売上の10%を緑化に投入するプロジェクトを推進、着実に緑を増やしている。

<新事業で新展開>
 塩を売って緑を増やすだけでは現地の方の収入にはつながらない。そこで新たなビジネスを考えた。2011年から種から油を採取できる「砂桃」を植え始めた。かつて現地に自生したバラ科の植物を現在までに約7万本植栽した。その種から油を採取し、日中両国で販売する構想だ。将来的には、住民の生活向上と自然保護の好循環を生むモデルを完成させ、同じように砂漠化に悩む中央アジアやアフリカなどに広げていこうと計画する。これまでの総植樹面積は700ヘクタールにも及ぶ。

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 内モンゴルの岩塩だけなら、1つ購入すれば家庭でずいぶん長持ちする。もっと回転率のいいものはないか。そこで考え付いたのが内モンゴル産の岩塩や天然かんすいに福岡県産「ラー麦」を使った豚骨ラーメン「至福麺ラーモン」である。1袋3人前で525円。試験販売でも好調で、8月から正式に販売をスタートさせた。

 営業から経理まですべて一人でやってきた。新商品で商材を増やし、全体での売上を向上させる。今後も売上の10%を砂漠緑化に投入することは変わらない。塩を売って、緑を買う男の挑戦は続く。


【取材メモ】
 この事業のやりがいを尋ねると「砂漠を緑に変えることで、いろいろなつながりができた。当初は想定していなかった砂桃やラーメンにまでたどり着けた。このつながりを大事にすれば、これからも想像できない何かに出会うことができる。それが楽しみ」と語っていた。

(了)
【東城 洋平】

≪ (中) | 

<COMPANY INFORMATION>
(有)バンベン
代 表:坂本 毅
所在地:福岡市博多区住吉4-17-1 
TEL:092-292-0377
FAX:092-292-0378
URL:http://banben.jp/
※問い合わせ、商品の注文はHPから

■大淘汰時代が始まる 地場スーパーはこれで勝つ!

<日 時>
10月2日(水)午後5時~(開場 午後4時半~)

<プログラム>
第1部 午後5時~午後5時半「次のM&A対象はここだ!」
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第2部 午後5時半~午後6時45分「地場スーパーはこれで勝つ!」
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<会 場>
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<参加費>
3,000円(税込)
※IBクラブ会員は2,000円(税込)
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<申込方法>
コチラからFAXいただくか、下記のメールフォームから申込ください。


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