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アクアクララ、FC本部と加盟会社の争い(2)
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2013年10月23日 07:00

<宅配水業の特異性>
honsya.jpg 宅配水業界が現在、大きな岐路に立たされていることはどうやら間違いない。ネットショッピングなど「買い方の多様性」が、重いボトルを持ってきてくれるという宅配水の優位性を薄めてしまっているためだ。おそらく今後は機能性を持った水、たとえば酸やアルカリにあえて傾けたり、特定のミネラルを増強したりするような水が普及していくものと推測できる。これまでのように安心できる水を配達してくれるだけでは、いずれ淘汰されてしまうのではないだろうか。時勢もある。従来型の宅配水ビジネスモデルであるアクアクララも限界に近づいていると言えるかもしれない。一般論だが、こういった怪文書や噂が出回るときには、既にビジネスモデルが行き詰っているケースが多いからである。まず、宅配水業界の仕組みに触れておきたい。
 
 アクアクララといったようなブランドを掲げて、その営業支援などを行なう本部(フランチャイザー)のもと、それぞれ加盟企業(フランチャイジー)たちがその看板で実地の宅配、水の製造などを行なう。ラーメン店にける"のれん分け"のような仕組みである。本部には加盟企業から一定のロイヤルティ、設備指導料が納められ、逆に、本部からは加盟企業にボトルキャップなどの消耗品の供給、ミネラルなど原料販売が行なわれる。営業活動は主にフランチャイジーに任せられており、それぞれがイベントなどを通じて販路を拡大させていく。大きなキャンペーンやテレビCMなどの営業支援は本部が行なうことになる。そういった持ちつ持たれつの関係が旧来の宅配水業界なのである。
 
 なぜこういった仕組みを用いるのかというと、水というものの性質による。水は重い。配達を宅配業者などに委託ということになると、一定以上のコストがかかってしまう。水を商材にする以上、できる限り自社でロジスティックスまで担当する方が良い。また、エリアを固め打ちするためには地元を知った業者が行なう方がいいとされている。実際、多くの加盟企業は地元に根差した歴史ある企業が担っている場合が多い。地元を知る地場業者が、草の根的な活動で販路を広げて、信頼を獲得していく。それが宅配水業なのである。

(つづく)
【特別取材班】

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