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「折多保育園、補助金決済保留の理由は約束反故」~阿久根市広報・竹原市長コラムより
自立する地域社会
2010年11月19日 16:33

竹原信一市長 阿久根市広報11月号・竹原市長コラム 社会福祉法人・青陵会(折橋よし典理事長※)が運営する「折多保育園」の移転新築補助金申請書類の決裁に関する経緯について、一部の報道で、阿久根市広報に掲載されている竹原市長のコラム(以下、市長コラム)のごく一部分のみを引用し、他の部分で記載されている具体的な理由について、触れられていないことが分かった。
 18日、青陵会・折橋理事長は、移転新築補助金申請書類の決裁が交付されず交付請求権が失われたとし、阿久根市と竹原信一市長個人を10月25日付で提訴し、約1億1千万円の損害賠償請求訴訟を鹿児島地裁に起こしたことを発表した。

 一部報道では、市長コラムからの引用で、「理事長が子どもを第一に置かない不誠実な態度を取っている。税金の筋の通らない使い方はできない」と竹原市長が主張していると紹介。竹原市長が"不誠実な態度"とする理由には触れられていない。
 しかし実際の市長コラムを見ると、理由について説明があり、それには「折多保育園は市営から民間への移管の際、『受託者が5年以内に改築する』との約束でした。阿久根市が改築のための補助金を出すことを前提にしたものではありません」とある。

 また、同日、阿久根市内で行なわれた竹原市長の講演会で、市民から説明を求められた仙波敏郎副市長は、以下のように過去の経緯と現状を説明した。
阿久根市 竹原信一市長 「折多保育園は、5年前にタダ同然で売りました。その際の約束として、『5年以内に自分(折橋理事長)が新築をする』というのが条件だったのです。ところが、市役所の職員と結託し、税金で建てようと職員を使って補助金を1億円、確保しました。しかしその時、市長の印鑑なしに課長だけでやっていたのです。今年の4月に、竹原市長のところへ書類が上がりました。6月ぐらいに折橋さんのところに1億円のお金がいくと決まっていたのです。『これはおかしいことではないか』ということで竹原市長が保留にしました」。

 「8月、私が副市長に就任し、市は1億円(県と市からの補助金、計1億187万円)のうち3千万円(3,183万円)出すということを聞き、その際、『このお金は正しく使われるですね』と質問すると、職員は『いえ、わかりません』と答えました。さらに、『3千万円ものお金が使われるのに、正しく使われるかわからないのはどうしてか』と質問すると、『7千万円(県7,004万円)のほうが大きいから、そちらのほうで国や市が監査をするだけ』と回答されました。私は、それはおかしいと思い折橋さんに、『来て頂いて正しく使われているかどうか確認したい』と、担当課長を通じて伝えました。すると(折橋理事長は)『行く必要はない』と言い、いまだに来ていません」。

 「折橋さんが来て『正しく使います』ということを保証してくれたら、私は印鑑押します。来ないから、私のところで止まっています。竹原市長が止めているわけではありません」。折橋理事長に説明を求めている経緯については、市長コラムにおいても説明がなされている。

 一部報道における今回の引用が意味するものは何か――。語られなかった部分は、記事の冒頭部分にあり、記事を書いた記者が目を通していないとは思えない。その真相が、問題の本質を語っているのではないだろうか。

【山下 康太】

※「よし」は口へんに喜


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