第99回ライオンズクラブ国際大会開催迫る（３）

2016年5月16日 13:43

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第99回ライオンズクラブ国際大会ホスト委員会
実行委員会パレード委員長　大西　宏治氏

　６月24～28日の５日間、「第99回ライオンズクラブ国際大会」が福岡市で開催される。期間中は海外と日本全国からライオンズクラブの会員約３万5,000人が福岡市に集う。25日（土）には国際大会のメインイベント「インターナショナル・パレード」が午前10時から午後２時まで開催される。国内から3,000人、海外から7,000人の参加が見込まれ、国際色豊かなパレードとなる。
　国際大会準備のためにライオンズクラブ国際大会ホスト委員会が設置されており、その実行部隊のひとつ、パレード委員会・委員長の大西宏治氏に話を聞いた。

　――インターナショナル・パレードについて教えてください。

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大西宏治氏

　大西　「インターナショナル・パレード」は国際大会のメインのひとつであり、世界中のライオンズメンバーと開催地市民の交流の場としての役割を担っています。各国の民族衣装やお国柄のファッションで、歌って踊りながらの賑やかなパレードは、世界中にネットワークを持つライオンズクラブならではの特徴であり、約120カ国からおよそ１万人が参加します。
　コースは、ほぼ「博多どんたく」と同じです。冷泉公園および旧冷泉小学校跡地に集合した後、土居交差点からスタートします。直線距離を練り歩き、アクロス福岡で左折して天神中央公園がゴールとなります。公園では九州の特産品や名物などを販売する「ライオンズマーケット」が開かれているので、行進を終えた人々は食事を楽しんでいただけます。「ライオンズマーケット」は一般の方々へも開放しておりますので、ぜひお越しいただきたい。また、ライオンズクラブの歴史や活動のパネル展が大丸パサージュ広場と岩田屋７階特設会場で開催されていますので、そちらもご覧いただきたいです。

　――ちょうど梅雨の時期ですね。
　大西　一番の懸念は雨です。ですが、雨は降らないと固く信じています。「インターナショナル・パレード」は国際大会のなかでもお祭り的な要素が強く、これを失敗するとすべてが失敗すると言われるぐらい重要なイベントです。主催する国際協会の判断によりますが、多少の雨では決行されますので、雨具約１万枚の購入準備をしています。また事故も懸念材料のひとつで、福岡県警に何度も掛け合って、警備の重要箇所や動員数などの事前打ち合わせを重ねています。民間の警備会社にも委託し、100人以上が配置される予定です。

　――パレード委員会は、1年以上前から事前準備等で活動されていると聞きました。

パレード全体計画

　大西　パレードコースの調整、通訳やバスの手配など、仕事は多岐に渡ります。昨年８月にはパレード委員会のメンバーと、コース近隣の住民や事業主の方々、約2,400軒を回ってご挨拶しました。また、今月中に皆で手分けして「交通規制の案内」をご説明にうかがいます。
　パレード当日は、福岡市中心部の主要道路に交通規制がかかりますので、４時間という限られた時間のなかで終えることが課せられています。海外から来られた参加者のために、各ホテルから集合場所までシャトルバスを用意します。約7,000人分41台のバスが必要となり、およそ120便が運行されます。スケジュール通りに運営するためには、綿密な計画が必要です。
　また、参加者の民族意識の違いもあることから、ゴミのポイ捨て問題が浮上しています。テロ問題もあって、ごみ箱の設置が難しいのが現状です。対策としては、ペットボトルなどを回収するゴミ収集部隊を用意し、住民の方々が不快な思いをされないよう、細心の注意で臨みます。

　――最後に国際大会に向けて、ひとことお願い致します。
　大西　約11年前に知人の紹介で、福岡中央ライオンズクラブに入会しました。会社が存続できているのは、世の中の皆さまのお陰だと思い、恩返しがしたかったのです。ライオンズクラブは、その意味で最適な奉仕活動ができるのだと思っています。
　国際大会は福岡で開催されるという幸運な巡り合せがあり、不老ホスト委員長のもと、実行委員会メンバーに加えていただくことになりました。このような機会をいただき、大変感謝しております。
　「インターナショナル・パレード」当日は、交通規制などで市民の皆さまには大変ご迷惑をおかけ致しますが、ぜひ多くの方々に見に来ていただきたいです。一般の方が参加できるイベントも開催しておりますので、一緒に楽しんでいただければ幸いです。