HOME > 国際 > 話題沸騰のバイオシミラー(前)

国際

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年08月07日 14:14

話題沸騰のバイオシミラー(前)

日韓ビジネスコンサルタント 劉明鎬(在日経歴20年)

 韓国では最近「バイオシミラー」という単語が、連日マスコミを賑わしている。セルトリオンという会社がバイオシミラーで大きな成功を納め、それが話題になっているからだ。

 「バイオシミラー(バイオ後続品)」とは、「先発医薬品の特許が切れた後に発売されるバイオ医薬品」を指す。「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」のバイオ版というような印象を受けてしまうが、シミラーとは日本語で「似ている」という意味のこと。バイオシミラーの場合は、先発医薬品と成分がまったく同じというわけではなく、似ている成分で構成されているので、このような名称が付いている。

 バイオ医薬品を製造する際には、細胞に対して遺伝子を組み込む。この遺伝子を組み込んだ細胞は、世の中に唯一存在するもので、そもそもまったく同じ細胞をつくることは不可能だ。このような事情から、バイオ医薬品は先発医薬品をベースにしてつくったといっても、厳密に言うと完全に同じにはならない。化学医薬品の場合は、ケミカル成分でできているため複製がしやすい。しかし、生きているタンパク質細胞を利用するバイオシミラーの場合は、工程の環境がどうしてもその都度変わってしまう。

 それでは、バイオ医薬品の世界市場はどのようになっているだろうか。

 バイオ医薬品の世界市場は、急成長中である。そのなかで、バイオシミラー市場は2015年から19年まで年平均48%の成長率で成長し、239億ドルの市場になると予測されている。現在、世界で売れている医薬品トップ10のうち、バイオ医薬品は7品目を占めている。そのような状況なので、バイオシミラーの市場も当然拡大されていく。とくに18年に特許が切れるバイオ医薬品が多く、製薬会社を中心にバイオシミラーに対する関心は徐々に高まっている。

 また、バイオシミラーは医療費の低減につながるため、採用が加速化する可能性も高い。これまで、バイオ医薬品は高価であり、市場自体に競争があまりなかったが、バイオシミラーによって競争がもたらされるという良い効果も期待できる。

(つづく)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2017年08月18日 15:37
NEW!

天神4丁目の第1明星ビルが解体へ

 第1明星ビルの解体工事が始まった。解体後の用途は不明ながら、建替えが検討されているようだ。第1明星ビルは、2月に(独)住宅金融支援機構から貸ビル業の明星ビル(株)(福岡 ...

2017年08月18日 15:21
NEW!

9gatesの大名ビル、気になる用途変更後の行方

 福岡市中央区大名2丁目に誕生したシェアオフィス「Co-work&Share.H」。東京から九州初進出を遂げた不動産コンサルティング会社の(株)ナインゲーツ(本社:東京都 ...

2017年08月18日 13:42

福岡発の有料老人ホーム「アビタシオン」が千葉・木更津市に

 1984年6月、博多区金の隈に『アビタシオン博多Ⅰ号館』を開設以来、33年にわたって高齢者へ向けた医療・介護などのサポート事業を展開する(株)アビタシオン。年々事業を拡 ...

日航ジャンボ機墜落事件炭化遺体と軍用燃料

 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、1985年に群馬県山中(御巣鷹山)に墜落した日航機123便にまつわる疑 ...

2017年08月18日 10:59

芝浦グループホールディングス、新社長就任

 芝浦グループホールディングス(株)(所在地:北九市小倉南区)は8月1日、新社長就任と新たな役員の陣容を発表した。  新たに代表取締役社長に就任したのは新地洋和氏。197 ...

pagetop