2024年04月24日( 水 )

糸島産「ふともずく」~産官学の連携で目指せ全国区!

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 糸島産「ふともずく」をご存知だろうか。
 糸島産「ふともずく」は、福岡県糸島市の地元漁師4名が、糸島市芥屋の海で育てているもずくだ。昔は天然で獲れていたようだが、近年では数年に1度しか自生せず、獲れる量は極少量となっていた。山から海に流れ出てくる清水がある場所でしか育たないという特性もあり、簡単に獲れる量を増やせる代物でもない。
 何とか次世代に残したい――こうした思いから、福岡県の海洋技術センター(水産試験場)が種網を開発し、10年以上前から糸島の漁師たちとともに育成技術の開発に着手。その努力が実り、現在では年間4~6tほどを作れるようになっている。

 糸島産「ふともずく」の魅力をもっと多くの人に知ってほしいと、博多女子高校の生徒たちが立ち上がった。マーケティングを学び、その学びをおいしい食べ方、パッケージの仕様(裏面にはQRコードをつけてレシピ集にリンクする)などに生かし、普及活動に注力。その結果、「フード・アクション・ニッポンアワード2017」(※)において、見事「今一番食べて欲しい、おいしい日本の逸品」10品に選定された。

 産学官の連携により、脚光を浴び始めた糸島のふともずく。伊都菜彩(所在地:福岡県糸島市波多江)や住吉酒販(所在地:福岡市博多区住吉)で購入できるほか、Yahooショッピング(詳細はコチラ)でも手に入れることができる。

種網からもずくを収穫(糸島市HPより)

博多女子高校の生徒たちが考えたパッケージ

【代 源太朗】

農林水産物の消費拡大促進や、日本独自の食を次世代に残し・創り続けていくための取り組み。民間企業・団体・行政・消費者等が一体となって推進している(詳細はコチラ)。

 

関連キーワード

関連記事