2024年04月25日( 木 )

営業マンが見たソニースピリッツ デジタル革命・CD登場(後)

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レコードとCDの大きな違い

 CDは線速度で情報が入っています。線速度というのは外周も内周も同じ情報量で記録されていますので、同じ音質で音楽を楽しむことが出来ます。

 レコードは外周のほうが情報量も多く音質は良く、内周に行くほど音質は劣ってきます。正確にいうと外側と内側では音質が違うということです(普通に聞いていても感じない程度です)。
開発当初、ピックアップは1眼3ビーム方式です。高速回転するディスクから光ピックアップでピットの信号を読み取るには3ビームが必要でした(左右のビームがコントロールし、中央のビームで信号を読み取る)。現在は1眼1ビームになっています。

CBSソニー所属アーティストがCD普及を助ける

 そしてCBSソニー(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)からは、数多くのCDが発売されました。

 当時、ベテランから若手まで数多くのアーティトがCBSソニーに所属していました。
ピアノでは中村紘子、若者に人気があったのは山口百恵、松田聖子、キャンディーズ、五輪真弓、太田裕美、郷ひろみなどなど。多くのアーティストのCDが発売され、CD普及におおいに貢献して行きました。

 一気に世の中はCD全盛期になり、レコードはマニア向けの存在へと移っていきました。

レコード復権の時代へ

 2017年7月に、ソニーはレコードを再生産すると発表しました。マスターテープを所有しているので、レコード生産はプレスするだけです。レコードマニアはさぞかし喜んだことでしょう。また、機械的なアナログレードに惹かれる若者も多くなりました。

 CD発売を機に、世界初・手のひらサイズのコンパクトCDプレイヤーD-50発売、ポータブルCDプレーヤー・ディスクマン、録音再生できるミニディスク(MD)、車載 CD、そしてクオリティの高い映像を楽しめるDVD、ブルーレイへと、デジタルオーディオは進化していきます。

(了)

 
(中)

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